JR東海、新幹線のクリスマスCMが粋な演出? ラストシーンの後ろ姿が「深津絵里さんにそっくり」「オマージュかな」

金井 かおる 金井 かおる

 「会いにいこう どんなときでも」ーーJR東海のクリスマス・年末向けのCM「すべての会いたい人へ」の放映が、12月12日から始まりました。

 夜の新幹線車内。賀来賢人さん演じるスーツ姿の男性が車窓から夜景を眺めています。「まもなく終点」。車内放送が流れると、男性はバッグの中の赤い包装紙に包まれたプレゼントを確認し、笑みを浮かべます。駅のホームに降り立つと、男性を待つ女性の後ろ姿が。男性は最高の笑顔を見せます。

「深津絵里さんっぽい」「昔のCMへのオマージュだよね」

 CMを見た瞬間、筆者は「あっ、このファッション見覚えがある」。ラストシーンに映る女性の後ろ姿に既視感を覚えました。黒いショート丈のコートに赤と青のスカート。JR東海の1988年クリスマスCMに登場した深津絵里さんの服装を彷彿とさせるのです。ネットで調べると筆者以外にも「スカートが昔の深津絵里さんの格好っぽい」「ファッションが似てる」「昔のCMへのオマージュだよね」「オマージュな気がする」などの声が。

 深津絵里さんを意識した演出なのでしょうか。

 JR東海に尋ねると、「ご覧いただいた皆さまのご想像に委ねたいと思います」とし、「人と人との『会いたい』を支えるという、東海道新幹線の使命は、時代が変わっても変わるものではなく、これからもその思いを伝えていきたいと考えています」とコメントしました。

 同社は1988年からクリスマスシーズン向けのCMシリーズ「クリスマス・エクスプレス」を制作。第1作に深津絵里さんを起用し、その後も牧瀬里穂さんなどが出演し、遠距離恋愛のカップルがドラマチックに再会する様子をドラマチックに演出してきました。また2022年1月に放映した、ビジネスパーソン向けの新CM「会うって、特別だったんだ。」には30年以上ぶりに深津絵里さんが登場し、話題になりました。

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 今回のCM公開に当たり、主演の賀来賢人さんは「年の瀬になり、普段会えない人と会えることが多くなるかと思います。ぜひみなさまも『会いたい人』を思い浮かべながら、映像をお楽しみください」とコメント。テーマソングを担当したUAさんは「悲しく辛いニュースも多い中、今日、大事な人に会いに行けることが当たり前ではなく、一期一会の奇跡なんだと感謝していたいと思いました」と気持ちを明かしました。

 同CM内ではSNSで募集した 「会いたい人に会えた瞬間」の映像も。パパの帰宅に部屋の中から飛び出してくる幼い姉妹、家族の帰郷に感極まるおばあちゃんや孫を抱きしめるおじいちゃん、仲間が集まる席にサプライズで登場する懐かしい顔などなど。UAさんの歌声「会いにいこう どんなときでも 共に過ごした時間が明⽇をつくる」も相まって、数々のドラマには思わず込み上げてくるものがあります。

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