大人のオムツは「白」が当たり前。そこに異論を投げかけたのが平林 景@福祉業界のオシャレ番長(@KeiHirabayashi)さんだ。
「初めてオムツをする大人は抵抗感があるって聞いて、市販してる白いオムツを試しに履いてみたら、何とも言えない抵抗感と、オシャレを諦めさせられる様な敗北感をうけた。。色?と思い試しに黒く染めてみたら不思議と抵抗感が減った。色の選択肢が増えるだけでも気持ちが楽になる人は増えそうだよね。」とXにポスト。そこには、黒く染められたオムツが写っていた。
黒いオムツを見た人からは、
「排泄物の色で体調の変化を見るためにクロッチ部分は白地になるのはしょうがないとしても、せめて外側は気分が上がるオシャレなカラーを選べたら、本当に気持ちが楽になります」
「米軍基地内で売っていたのは、濃いグレーのリハビリパンツ。これはオシャレなおじいちゃまも、抵抗なく着用されましたね」
「私、産後一時的に排泄の感覚なくなりオムツしてましたが、ピンクのが既にあり抵抗なく履けました」
と、カラーのオムツに期待する声が大きく、「いいね」は6.1万件にもなりました。
平林 景@福祉業界のオシャレ番長さんにお話を伺いました。
ーー黒だとオムツというよりアンダーウェアに近い感覚になれましたか。
「例えば、白いブリーフとかにも近しい抵抗感があるので、おそらく白色のオムツとあの形状に抵抗感があったのだと思います。黒にすると抵抗感がなくなったのは、普段はいている色味に近かったのが影響したのではないかと思います。あとは単純に黒は好きな色だからですね」
ーー形はいかがでしょうか。男性の場合、ギャザーは許せない感じでしたか。
「ギャザーも正直キビシイなとは思いましたが、やはりあの赤ちゃんオムツのようなモコモコした形状がキツかったですね。それこそトランクス型やボクサーパンツ型のオムツだと、相当抵抗感は無くなりそうです。ここに色や柄がのってくれば、来たる将来も、ほぼ抵抗なくオムツに移行できるのではないかと思いました」
ーー確かに、洋服の上からでも「着けている」と分かるのは抵抗あります。
「いかにもオムツをつけていますってわかる状態で外に出るのは正直かなりキツイですね…もっと薄型(スリム型)のものが、選択肢の一つとして増えて欲しいですし、外側の色や柄はもっと選べるようになってほしいですね。(内側は白色で)」
ーーもはや下着の域を超えていますね。
「今後将来的には、オムツ一枚で上はジャケットとかであわせても違和感のないくらい、めちゃくちゃカッコイイ『勝負オムツ』みたいなのがあったらおもしろいなと思い、今サンプルを自分で作っている最中です」
ーー色や形状が人の気持ちを変えると思われますか。
「色や形状の影響はかなり大きいと思います。それはオムツだけの話ではなく、それこそ日常はいているパンツもしかりだと思います。好きな色や好きなブランドの下着だとテンションも上がりますし、それこそ『勝負パンツ』なんて言葉があるくらいですから。間違いなく色や形状は人の気持ちに影響を及ぼすと思います」
高齢であろうとなかろうと、人の尊厳に関わる排泄の問題。オムツが1DAYパンツのようになればいいという平林さんの考えは、介護の世界に一石を投じることになるかもしれません。