プロ野球日本シリーズで、阪神に惜しくも敗れたオリックス。シリーズ終盤、ファンが相次いで「龍角散」などののど飴の写真をSNSに投稿し、話題になった。この“のど飴ブーム”は、同社社員の間でも話題になっていたという。
ことの発端は4日(第6戦)試合後のインタビュー。中嶋監督がファンに「明日は決戦になりますので、皆さん大きな声で、声からして、のど飴を持ってしっかり応援してください」と呼び掛けた。
直後からX(旧ツイッター)では、オリックスファンによる「監督の指示通り持っていきます」といった投稿が相次いだ。監督の出身地・秋田県にルーツがある龍角散の商品を購入した、という人も目立った(※龍角散は秋田藩出身の医師の一家をルーツとし、現在も秋⽥県⼋峰町や美郷町などで生薬栽培に取り組んでいる)。
中嶋監督や推しの選手のアクリルスタンドと一緒に龍角散ののど飴を撮影する人も。球場近くのドラッグストアでは、龍角散ののど飴とパインアメ(阪神岡田監督の好物)を並べて陳列する光景も見られた。
迎えた第7戦では、初回からオリックスファンが大声援でナインを後押しした。阪神の猛攻で7点差をつけられても、ファンの声量は変わらず。最終回に意地のソロホームランを放った頓宮選手は、試合後にインスタグラムの投稿で「最終打席の前、投手交代の時でもずっと応援歌歌ってくれてる姿に勇気もらいました!」とした。
龍角散(本社・東京)にオリックスファンの“のど飴ブーム”について尋ねたところ、「このことを知っている社員もたくさんいて、話題になっています」との返答。スポンサー等の関係で会社として特定の球団に向けたコメントを出すのは難しい、としつつも「贔屓のチームをまた大きな声で応援できる世の中になって本当に良かったと思います」「ファンの応援する声が選手の支えになり、当社ののど飴がファンの皆様の応援する声を少しでも支えることができたならうれしい限りです」とした。
ちなみに、球場で応援しながらのどをケアしたい場合のおすすめ商品は「龍角散ののどすっきりタブレット」とのこと。小粒なので舐めながらでも声が出しやすいという。オリックスファンの皆様、ぜひご参考に。