危険な県道沿いで鳴いていた子猫…今では感情表現豊かな甘えん坊に「神様からのギフトだと思う」

渡辺 陽 渡辺 陽

県道で鳴いていた子猫

ちゃーこちゃん(12歳・メス)は、2011年の秋に福岡県在住のTさんに出会った。生後2ヶ月くらいだった。

Tさんは、休日に買い物に出かけた帰り道、いつもは絶対通らない県道を歩いていた。すると、甲高い子猫の鳴き声が聞こえた。「声のほうに行くとパニクって茂みに逃げ込んだちゃーこを見つけました。しばらく近くから母猫を待っていましたが現れ図、県道沿いで危険だったのでそのまま保護しました」。

ちゃーこちゃんを家に連れて帰ると疲れ切っているようだった。しかし、人を警戒していたのか、ご飯を食べた後は立ったままうつらうつらしていた。保護したその日だけ「シャーシャー」と威嚇していたという。

神様からのギフト

Tさんは、当時、猫を飼おうとは思っていなかった。「ペット不可のマンションだったので必死で里親を探しましたが、応募ゼロ。だんだん愛情が湧いたので腹を括って引っ越して自分で飼うことにしました」。

最初は里親を募集していたため、愛着が湧かないようにと茶色の猫→ちゃいろのねこ→「ちゃーこ」と仮名をつけた。そのうちちゃーこちゃんが仮名を自分の名前として認識してしまったので、そのままちゃーこになったそうだ。

ちゃーこちゃんは感情表現が豊か。ささやかな不満から怒りまで、思いっきり主張してくる。とてもおしゃべりで、起きてるときはいつも何か話しかけてくる。「寝言で喋ってることもあります(笑)それに、毎日最低5回はタンスの引き出しを開けて私の服をかき出します。『もー』と言って私が構うのが楽しいみたいです。なぜか背筋と腕がムキムキです」。

Tさんとちゃーこちゃんは、何気ない毎日を一緒に楽しんで生きている。

「いつかお別れが来る時に絶望するのではなく、ちゃーこの猫生を預けてもらって幸せだったと思えるようにしたいな、と考えるようになりました。ちゃーこが来てくれたのは、神様からのギフトだなと思っています」

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