キャンプ・アウトドアの人気とともに「車中泊」が注目されています。そこで、自家用車を持っている全国の20～69歳のドライバー男女1000人に調査をしたところ、車中泊の際の寝方は、「運転席・助手席で背もたれを倒して寝る」が最多となりました。また、車中泊の際に気をつけていることについては、「車内にいるときもドアをロックする」「近くにトイレがあるか確認する」などに回答が集まったそうです。
株式会社ホンダアクセス（埼玉県新座市）が、2023年9月にインターネットで実施した「秋レジャーと車中泊に関する調査2023」のなかで聞きました。
調査によると、「これまでに車中泊をしたことがある」と答えた人は全体の39.2%。これを性年代別にみると、車中泊をしたことがある人の割合は、「20代男性」（53.0%）と「50代女性」（39.0%）が最も高くなりました。
「これまでに車中泊をしたことがある」と答えた392人に対して、「車中泊をした回数」を教えてもらったところ、「1～2回」（39.5%）、「3～4回」（25.0％）、「5～9回」（15.8％）などが上位となり、平均は「9.1回」でした。ちなみに、約5人に1人が「10回以上」（19.7%）と答えています。
続けて、「車中泊の際に車内で行ったことがあること（睡眠以外）」を複数回答で答えてもらったところ、「食事」（53.1%）、「動画鑑賞」（32.4%）、「音楽鑑賞」（30.6%）、「ゲーム」（28.1%）、「SNS投稿」（16.3%）といった回答が上位に並びました。
年代別では、20代は「SNS投稿」（30.9%）が全体と比べて10pt以上高くなったほか、「仕事」（17.3%）が他の年代と比べて高くなっていました。また、30代では「動画鑑賞」（44.0%）と「ゲーム」（47.6%）が全体と比べて10pt以上高くなりました。
次に、「車中泊の際の寝方」について複数回答で答えてもらったところ、「運転席・助手席で背もたれを倒して」（61.7%）、「後部座席で横になって」（32.4%）、「フルフラットにして（マット・マットレスは使わない）」（31.9%）、「フルフラット・荷室でマット・マットレスを使用」（21.7%）などが上位に挙げられました。
これを車中泊の経験回数別にみると、車中泊経験回数10回以上の人では、「フルフラットにして（マット・マットレスは使わない）」（45.5%）と「フルフラット・荷室でマット・マットレスを使用」（40.3%）がいずれも4割以上となりました。
さらに、「車中泊の際に経験したこと」については、「朝起きると体が痛い」（48.0%）、「暑さ・寒さで目が覚める」（39.0%）、「窓を開けるかどうか悩む」（24.2%）、「車中泊できる場所がなかなか見つからない」（19.4%）、「周りの音が気になり眠れない」（19.1%）などが上位に挙げられたほか、「車内についた食べ物のにおいがとれなくなる」（8.4%）や「他の車中泊者の装備に目がいく」（9.9%）、「目的地で車中泊道具がないことに気づく」（6.9%）といった回答もみられました。
そこで、「車中泊の必須アイテム」を複数回答で教えてもらったところ、「ブランケット」（46.4%）、「スマートフォン充電ケーブル」（41.6%）、「クッション」（33.2%）、「カーテン・プライバシーシェード」（27.8%）、「クーラーボックス」（27.0%）などが上位に並びました。
これを車中泊の経験回数別にみると、車中泊経験回数10回以上の人では、「クッション」（49.4%）、「カーテン・プライバシーシェード」（45.5%）、「クーラーボックス」（46.8%）、「マット・エアマット」（36.4%）が全体と比べて15pt以上高くなり、車内での座り心地・寝心地向上やプライバシー確保、食材・飲み物の保冷のためのグッズを必需品と考えている人が多いことが分かりました。
また、「車中泊をする際に気をつけていること」を複数回答で答えてもらったところ、「車内にいるときもドアをロックする」（54.3%）、「近くにトイレがあるか確認する」（53.8%）、「暑さ対策・寒さ対策を忘れない」（50.5%）、「外から車内が見えないようにする」（47.4%）、「エンジンをかけっぱなしにしない」（44.6%）などが挙げられ、防犯対策や場所探し、防暑・防寒といった点だけでなく、車中泊マナーに留意している人が多いことがうかがえました。
最後に、「今後も車中泊をしたいと思いますか」と聞いたところ、42.1％の人が「したいと思う」（非常にしたいと思う15.6%・まあしたいと思う26.5%）と回答。「今後も車中泊をしたいと思う」と答えた割合を男女別にみると、男性は45.9%となり、女性の36.6%と比べて9.3pt高くなっていたそうです。
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【出典】
▽ホンダアクセス調べ
