転売ヤーのチケット「お譲り先が見つからなければ紙クズ」に、アーティスト本人が怒りの投稿→ファンから称賛の声

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「たぶん転売詐欺だと思います!ご注意ください!」

人気アニソンシンガーのオーイシマサヨシさん(@Masayoshi_Oishi)が、X(旧Twitter)を通じて注意喚起を行い、大きな話題となりました。

オーイシマサヨシさんといえば、『月刊少女野崎くん』、『グリッドマン ユニバース』など数々のアニメ作品の主題歌・挿入歌を歌い、いま最も注目されているアニメソング歌手の一人。

2024年3月2日には、自身初の日本の音楽の聖地・日本武道館でのワンマンライブ「オーイシ武道館 ~オーイシマサヨシ ワンマンライブ at 日本武道館~」の開催が決定。大好評につき、すでに座席チケット・立見チケットともに完売状態となっています。

記念すべき公演に、転売ヤーの魔の手が

満を持して行われるオーイシさんの武道館ワンマンライブ。

ですが、そんな記念すべき公演に、許されざる転売ヤーの魔の手が忍び寄りました。

転売者はXを通じ、「指定席10枚、立見席5枚を余らせております」、「指定席は1枚50K(※5万円)、立見席は1枚40K(※4万円)でお譲りします」などと、複数枚のチケットを不当な値段で売買するという主旨の投稿を行っています。さらには「私はオーイシさんには興味無いのでお譲り先が見つからなかったらチケット紙クズになります」とまで書き込む始末。

この投稿について、オーイシさんは自ら反応。「【注意喚起】」としてファンに呼びかけを行うとともに、「そんなチケットなら紙くずにしていただいて結構です!」ともコメントしました。

オーイシさんの怒りの投稿に、多くのファンからの反響がありました。

「オーイシさんに興味ないとか失礼すぎる」
「流石にこれは捕まって欲しい」
「せっかくの武道館、こんな人に邪魔されたくない!!」
「この空いてる席の分も見えなくなるくらい全力で盛り上がります!!!!」
「みんな気をつけよう&転売ヤーから買わないでね!」
「そんなにたくさんのチケット余る?」

また、「アーティスト本人が紙くずにしてもいい、なんていう断固とした姿勢を示してるの、本当に素晴らしいと思います」と、悪い輩に屈しないぞ、というようなオーイシさんの堂々とした態度を称賛する声もありました。

相次ぐ転売・転売詐欺の問題

主催者の同意を得ず、販売価格を超える価格でチケットを第三者に売りさばく不正転売。そして、チケットを保有していると偽った情報を流し、相手からお金を騙し取る転売詐欺。

そのような問題を鑑みて、2019年6月、「チケット不正転売禁止法」が施行。国内で行われる興行において、チケットの不正転売に罰則が課せられるようになりました。

さらに、興行を行うアーティスト側で転売行為自体を禁止し、会場への入場時に本人確認を行うといった対策をしたり、転売チケットの販売者・購入者はファンクラブを強制退会させるなどの厳しい措置をとったりするケースも多くなっています。また、チケット購入後にどうしても会場に行けなくなってしまった人に対して、チケットの他者への譲渡を仲介する「リセール」のシステムも徐々に普及してきています。

にもかかわらず、今なお転売を行う人や、転売詐欺の被害に遭ってしまう方は後を絶ちません。

アーティスト側は、この現状をどう認識し、今後どのように対処してゆくのでしょうか。

オーイシマサヨシさんのマネジメント会社、CAT entertainment 株式会社の代表取締役・伊藤中也さんにお話をうかがいました。

――オーイシさんを含め、貴社所属アーティストが出演されたこれまでの公演においても、このような転売・転売詐欺に関する問題は起こっていたのでしょうか?

伊藤さん:弊社がチケット販売元だったものも含め、過去を遡っても、そこまで多く転売の噂や被害には遭っておりません。会場規模が上がり、このようなことも起こり得たのかなと思いました。

――今回の転売者の情報が正しければ、指定席・立見席含め、15枚ものチケットを保有しているとのことですが、実際に個人がそれだけのチケットを保有することはシステム上可能なのでしょうか?それとも、やはり嘘(詐欺投稿)と考えた方が自然でしょうか?

伊藤さん:家族や友人の名義を使用するなどして、チケット販売サイトに複数のアカウントを作ることは不可能ではありません。実際にプラチナチケットを取るために、知人の名義のアカウントでも申し込み、購入したという話は聞きます。(今回の転売について)一概に嘘、冷やかしであるとは断定できないと思います。ただ、その一方で、チケットを所持しないにもかかわらず虚偽の発信をし、お金を騙し取る詐欺も過去にあったと聞いております。

――詐欺かどうかは、簡単には判断できないのですね。では今後、転売・転売詐欺の問題について、どのように対策をしていきますか?

伊藤さん:弊社としても、ホームページやチケットサイトでの注意喚起などは必須と考えており、アーティスト本人・オフィシャルのアカウントでも適宜呼びかけていきたいです(各プレイガイド、チケットサイトでのシステムや発券方法など把握しながら)。

  ◇  ◇

今回、転売・転売詐欺問題という残念な面で注目を集めてしまったオーイシマサヨシさん。しかし、アーティストとして一つの目標であった武道館ライブを控え、それより何倍も大きな期待が集まっています。オーイシさんのマネジメント会社の代表・伊藤さんは、このように話します。

「これからも新しいチャレンジをどんどんやっていきますので、当公演、そして今後のオーイシマサヨシにご期待ください」

■オーイシマサヨシさんのX(旧Twitter)はこちら
 →https://twitter.com/Masayoshi_Oishi

■オーイシマサヨシさんの公式スタッフアカウント『014スタッフ』はこちら
 →https://twitter.com/014014_staff

■オーイシマサヨシさんが所属するCAT entertainment 株式会社のホームページはこちら
 →http://cat-ent.jp/

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