【発明】寝落ちの悲劇からあなたを守る 顔面スマホシールド、開発者に聞いた 「30回ほど顔面強打を経験し唇が腫れました」

竹内 章 竹内 章

落下の衝撃で鼻が変形するなど、重大な危険を医師が指摘した仰向け姿勢のスマホ使用。「ギリギリ役に立つ発明」シリーズと広く知られる発明家のカズヤシバタさんが「顔面スマホシールド」を開発しました。これで寝落ちユーザーも安心。量産が待たれます!

シバタさんが自身のXアカウント(@seevua)で、「突然のスマホ落下から顔面を守る装置を作りました!」と朗報を伝えると、「もはや防災グッズ」「めちゃくちゃ最高です」「イグノーベル賞まちがいなし!」とXユーザーが歓喜。試作過程や仕上げに至るまでの工程については、ホームセンター・カインズの公式メディア「となりのカインズさん」で紹介しています。

まずスマホの落下をどうやって検知するのでしょうか?シバタさんが選択したのは光電センサー(物が間を通って光線を遮ると反応するセンサー)。工場のベルトコンベアなどで物の通過を見るのによく使われています。次に顔を守るシールドは、普段は目立たない形でスタイリッシュに収納しておくためシャッター式にしました。納得できる状態になるまで、2週間試行錯誤を繰り返したそうです。さらに落下スマホから顔面を守るため、シャッターは高速で動く必要があります。そのためシャッターはバネで引っ張った状態にして、光電センサーがスマホ落下をとらえた瞬間、ロックが外れる仕組みにしています。

発明した人に聞いた

イグノーベル賞の呼び声も高いこの装置、発明までどんな苦労があったのでしょうか。シバタさんに聞きました。

ーーこれまでスマホ落下による顔面強打は何度ほど

「この発明前に5回ほど経験したことがあります。開発中には30回ほど経験しました。唇が腫れました笑」

ーー30回…身を削っての発明だったんですね。最初の人体実験に臨んだ時のお気持ちは

「恐怖しかありません。 開発中はたまに失敗するんです!途中から落とすスマホを柔らかいダミーに変えたのですが、もっと早くやっておけば良かったです」

ーーセンサーが反応してからシールドが閉じるまでの時間を考えると、限界の高さはおおよそどれぐらいでしょうか

「普段人がスマホを見る高さは、顔から約20cmくらいです。この装置は倍の40cmくらいの位置にセンサーを配置しています。落下速度的にそれがギリギリでした。それでもシールドを開くまでに0.3~0.4秒ほどしかないので、反応速度やシールドの展開速度などにこだわっています」

量産が待ち遠しい顔面スマホシールド。仰向けスマホがやめられない皆さん、それまではスマートフォン用フレキシブルアームスタンドなどをお使いください。

カズヤシバタさんのXアカウントはこちら→https://twitter.com/seevua
となりのカインズさん【発明】これで寝落ちスマホも安心! 「顔面スマホシールド」を作ってみた→https://magazine.cainz.com/article/169428

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