SNSを騒がせる謎の「女将カード」って? 全28種コンプリート目指す猛者も登場 企画団体は「女将たちが一番びっくり」

門倉 早希 門倉 早希

「女将カード」という謎のカードが、SNSで一部ユーザーを騒がせている。

X(旧Twitter)で見たそのカードには、どこかの女将と思しき気品あふれる女性がプリントされており、「体力9800」「サポート8460」などの数値、「嫣麗なる女帝 ジェントレストクイーン」と気になりすぎる二つ名などが記されており、まるで対戦カードのようだ。

調べてみたところ、食品メーカーの「ジャパンフリトレー」(本社:茨城県古河市)が製造する「マイクポップコーン」がどうやら地域限定で特別仕様「女将ポップコーン」になっており、そのおまけとして女将カードが付いているらしい。Xでは、「全種コンプリートしました」「買いに行ったら売り切れてた…」「これ欲しいから茨城旅行いくかぁ」と一部ユーザーたちはすっかり魅了されているようだった。

この女将カード、どうやら茨城県で販売されている商品らしい。というわけで、企画を主催した「いばらき女将の会」が属する茨城県ホテル旅館生活衛生同業組合の担当者に話を聞いた。

予想外の反響に「女将たちが一番びっくり」

担当者曰く、この女将カードは観光イベント「茨城デスティネーションキャンペーン」(以下、DC)の一環として制作されたものだという。本イベントは3年にわたって開催され、昨年がプレDC、今年が本番DC、来年がアフターDCとして、各年10~12月の間に同県の魅力を発信するイベントやフェアなどがおこなわれている。

女将カードは昨年プレDCで初登場したものであり、対象施設や県内外のイベントで希望者に配布され、規定の枚数を集めてQRコードを読み込めば、クーポンが当たる抽選に応募できるというものだった。

しかし、いざ配布が始まると想像と違った反響があったそうだ。「県外からいらしたお客様から『全施設回って(女将カードを)コンプリートしました!』というお声をいただいて。それが想像以上に多かったんです」と担当者。

「クーポンよりもカードの方にご興味をいただけたので、また違った形でお客様に魅力を感じていただければ」と、今年の本番DCでは、茨城県に本社を置く「ジャパンフリトレー」に協力を仰ぎ、マイクポップコーンとのタッグが実現。カード付きのスナック菓子のような感覚で、女将カードを付けることになった。カードは全28種からランダムで1枚封入されており、担当者は「中身が見えないワクワク感を楽しんでいただきたい」と話す。

なお、対戦カードのようなユニークなデザインは、制作に携わったデザイン会社からの提案だったという。「女将の会の役員とデザイン会社の方で、長い時間検討しました。イメージはバトルカードで、女将それぞれの個性や潜在能力を数値化するなど、遊び心もプラスしています」(担当者)

SNSではそのユニークさから話題になっているが、反響は女将たちに届いているのだろうか。「SNSで話題になっているということでいささか驚いています。想定外の出来事で、女将たちが一番びっくりしていますね」

来年のアフターDCで販売はあるのかも気になるところだが、担当者によると未定とのことだった。

価格は200円(税込)。茨城県内のホテルや旅館、道の駅、小売店などで販売中。販売は12月31日までを予定しているが、数量限定のため気になる方はお早めに。また、「ホテル日航つくば」では「女将ポップコーン付き宿泊プラン」といった女将カードが手に入る宿泊プランを実施するなど、施設によっては女将カードを活かしたユニークなプランも提供しているという。

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