運動会で転ぶお父さん 原因はデスクワークにあり 今年こそカッコいいパパになりたい!  

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久しぶりの学校園の運動会、わが子の前でかっこいいところを見せようともくろんでいる世のお父さん、事前の準備はしていますか。ある調査では参加経験者の1割が競技中に転倒や負傷をしたことがあり、リレー、障害物競争、徒競走にアクシデントが集中していました。「想像していたほど身体が動かなかった」「はりきりすぎた」などの反省の弁が寄せられています。「これでも駆けっこは早かったんだぞ」と過去の栄光を語る方、ご無理なさいませんように。

家庭用・医療用健康機器の開発・販売のオムロン ヘルスケア(京都府)が、幼稚園・保育園~小学校3年生までの子どもがいて、運動会参加経験のある全国の父親30代~50代1056人を対象に意識調査をしました。

運動会の競技に出場したことがある人は57%おり、40代が60.6%と最も高く、30代で58.7%となりました。50代でも51.8%と2人に1人が参加していることがわかりました。理由としては「家族が喜ぶ顔を見たい」(49.0%)が最も多く、「子どもや配偶者にかっこいいところを見せたい」(25.2%)などの声もあり、テンションの高さがうかがえます。

参加経験者のうち11.6%が「競技中に転倒や負傷をしたことがある」と回答。転倒(大きなけがはなし)(52.9%)やすり傷・切り傷(50%)が多いものの、肉離れ(20%)、骨折(5.7%)、靱帯損傷(4.3%)などの重傷も。転倒や負傷をした人は「想像より身体が動かなかった」「準備運動をしなかった」「はりきりすぎた」と回答しており、日頃の運動不足が転倒や負傷につながっていることがうかがえました。

転倒や負傷をした競技のトップ3はリレー(55.7%)が1位。次いで障害物競走(28.6%)、徒競走(27.1%)となりました。転倒や負傷した際のエピソードとしては、「だんだん疲れてきて足がもつれてしまった。気持ちは前に進むつもりだが、思うように動かなかった」「カーブでバランスを崩して転んだ」「障害物を避けきれなかった」「スタートダッシュで盛大に転んだ」などがありました。

京都大学大学院医学研究科 青山朋樹教授のアドバイス

10月の運動会のあとは、お父さん世代の外来受診が増える傾向があります。そのなかでも転倒による身体の痛みや打撲などが多く、重症のケースでは骨折や靭帯、腱断裂している場合もあります。診察すると、運動会などで急に動いたことが理由で、普段の運動不足が原因の人も多くいます。普段から運動不足の人は自分の意識程、身体が動かないことも多いので注意が必要です。特に若いころ運動をやっていて運動不足になっている人は自分の成功イメージと現在の実力のギャップが大きく要注意です。
調査から仕事中に座り姿勢の人が多いことがわかりました。座り姿勢が多い人は、脚や腰の筋力が低下していることがあります。なぜなら、姿勢が前かがみになることが多く、腰回りが凝り固まり動きづらくなるからです。こうした状況のなかで、リレーや障害物競走など全身を使う運動を急にすると、思ったように身体が動かきません。
怪我を防ぐためには、日頃の運動習慣が大切です。週に最低でも2回は30分程度の運動とストレッチを行うことで、改善に繋がります。ただ、直前に行えばよい訳ではなく、日頃からの継続した運動で動ける身体をつくっておくことが重要です。

自宅でできる簡単ストレッチ3種類

ウォーミングアップで行う効果的なストレッチとして、動的ストレッチがあります。ダイナミックストレッチとも呼ばれ、全身をダイナミックに動かしながら関節や筋肉を伸ばしていくのが特徴です。おなじみのラジオ体操も動的ストレッチのひとつに数えられます。ただし、大きな反動をつけすぎると、関節や筋肉を痛めてしまい、かえって逆効果になるので注意しましょう。無理せず、気持ちいい程度に伸ばすことが大切です。

1. もも上げ
立った状態で、反動をつけながら片足ずつ太ももを高く上げます。背中が丸くならないように意識しながら、左右20回ずつ行いましょう。

2. 振り上げ運動
立ち上がって、両手を大きく振り上げ、片足を前後に大きく振り上げます。左右20回ずつ行います。

3. 逆向きランジ+ひねり
立った状態から片足を大きく一歩後ろに引いて、膝を直角に曲げます。前足の方向に上半身をひねり、反対側の手を真上に伸ばします。一度元に戻したら、反対も同様に行いましょう。左右交互に15回×2セット。

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