『猫の命を救ってくれた人の話』
フォロワーの方の体験談を漫画にする活動を行っているババレオさん(@babareoyomeko)。X(旧Twitter)に投稿された漫画が感動的だと話題になりました。
寒い日の夜、子猫が水路に どうやって救出した?
ある年の肌寒い11月頃の話だそうです。
フォロワーさんが夜道を車で走っていると、突然、猫の親子が前を横切りました。
車内から、親猫が走り抜ける姿は見えたものの、子猫の姿がありません。心配になって車を停めて様子を見に行くと、どうやら道路脇にある水路に落ちてしまったようでした。
か細い声で鳴き続ける子猫。ですが、フォロワーさんはどうしていいのか分からず、途方に暮れていました。
「どうしたの?何かあったの?」
そこへ、たまたま通りがかった女性が声をかけてきました。事情を話すと、女性は家にいったん帰り、網を持って戻ってきました。
これで子猫をすくってあげる作戦でしたが、子猫は逆に怯えて網に近寄らず、助けることができません。このままでは子猫が溺れてしまう…悩むフォロワーさんに対し、女性は言いました。
「じゃあもう、私(水に)入るわ」
驚くフォロワーさん。寒い夜、しかも汚い水の中に女性を入らせるなど申し訳なく、それなら自分が入りますと言いましたが、
「ダメダメ!川なんか入ったら車内が濡れちゃうでしょ。それに私は家がすぐそこだから、洗いに行けるもの」
と、その女性は躊躇することなく水の中に入り、無事に子猫を助けることに成功しました。
その後、フォロワーさんは女性に、「今度お礼がしたいので、住所とお名前を教えていただけますか?」と訊きました。しかし、女性は「二人で猫ちゃんのためにしたことでしょ」とお礼を断り、「もう遅いから運転には気をつけて帰ってね」とフォロワーさんに気遣いの言葉を残して、足早に去っていったそうです。
フォロワーさんは、今でも肌寒い季節になると、その女性の素敵な笑顔を思い出すそうです――。
「こんな人でありたい」など感動の声
肌寒い季節に起こった心温まるフォロワーさんの体験談。
この漫画が紹介されたXのリプ欄にも感動の声が多数寄せられました。
「ええ人や〜」
「へいわだーーー!!!!」
「素敵過ぎる。泣けました」
「自分よりにゃんこや見ず知らずの人のために惜しげも無く動ける……こんな人でありたいです」
漫画の作者であるババレオさん自身も、今回の話にはとても感動したといいます。
――通りがかった女性の方の優しさや気遣いに心が温まる内容と感じました。ババレオさんはどのような印象を受けましたか?
ババレオさん:自分もこんな風にありたいなと思いました。11月にもかかわらず躊躇なく川に入ったそうなので、自分ならそんなことができるかなと考えると、なかなか勇気がいることだと思います。
――漫画としてその印象を伝えるために、心掛けたことについても教えてください。
ババレオさん:(フォロワーの方によると)やってあげた、のような態度ではなく、颯爽と助けてくれたそうなので、そこを意識して描きました。
◇ ◇
フォロワーの方々から寄せられたさまざまな体験談を漫画にし、XやInstagram、公式ブログ等で公開されているババレオさん。体験談を集めるようになったきっかけについて、このように語ります。
「元々妻との日常漫画を描いていたのですが、ある時ネタが尽きたので自分の子供の頃の不思議体験を描いてみました。すると思いのほか反応が良かったので、そこからフォロワーさんの不思議体験や心霊体験を集めるようになりました」
体験談はInstagram・X両方で募集。また、採用のポイントについておうかがいしたところ、「漫画映えしそうな話、他の方とかぶってないお話を基準にすることが多い」とのことでした。
さらに、今まで描かれた体験談漫画は、電子書籍としてKindleでも読むことができます。
「無料なので、もしよろしければ手に取っていただきたいです。怖い話からほっこりする話まで、いろんな本を用意しています」(ババレオさん)
■ババレオさんのX(旧Twitter)はこちら
→https://twitter.com/babareoyomeko
■ババレオさんのInstagramはこちら
→https://www.instagram.com/babareo2/?hl=ja
■ババレオさんのブログ『世にも奇妙ななんかの話』(ライブドアブログ)はこちら
→https://babareo.site/
■Kindle版『みんなの体験談!世にも奇妙ななんかの話(短編集【ほっこり編】①』はこちら
→https://www.amazon.co.jp/dp/B0CJJQXNH1?ref_=cm_sw_r_mwn_dp_616AX64RDGCNK1TW05QH