記憶力の不思議を問いかける、野森ノケさん(@nomori_noke)がX(旧Twitter)に投稿した4コマ漫画に共感の声が続々と届いています。
漫画には、「何を取りにこの部屋に来たのか思い出せない」「シャンプーし終わった瞬間に今シャンプーしたかどうか思い出せない」と、虚無感あふれる表情のイラストが。
続くコマでも、スマホを見ながら「3秒前に見たSNSの記事を思い出せない」。
「なのに半年前にやらかした失敗は未だにわすれられない」と、一人でいるときに急にフラッシュバックして「わーーーーーっ!」と叫んでしまうラストが描かれています。
この漫画に「私です」「俺だ。俺がいる」「めっちゃ日常です」「心当たりありすぎる」「シャンプーは2度目を洗ってからやっぱり洗ったなぁ?と思い出す」「脳が新しい情報に対処した瞬間に忘れますよ」「死ぬほど分かる」と共感の声が続々。
特に4コマ目については、「なんで失敗したこととか恥ずかしい思いしたこととかって延々と記憶に残るのだろうか…忘れたい」「半年前どころか小中高それ以降のやらかしも定期的にフラッシュバック」「いきなり10年も前の黒歴史を思い出してすごい嫌」と、みなさん脳にこびりついて離れない苦い思い出があったり、ふとした瞬間に甦ってくることを紹介。
中には、「一度した失敗を忘れないために本能に刻み込まれるのです」「危険なことを覚えておくための仕組みらしいですね、失敗を忘れられないのは」「いい思い出よりも悪い思い出の方が記憶に残りやすいって科学的なデータが取れてたはず」「短期記憶と長期記憶ってやつだな」と、この記憶のからくりについて説明してくれるコメントもありました。
野森ノケさんに話を聞いてみました。
「鍵を閉めたかどうか」もよくあるなと
――なぜこの漫画を?
物忘れが多くなったことへの焦りと、一方でつらい思い出はいつまでも忘れられずに溜まっていくことへの疑問を感じてこの漫画を描きました。
――4コマ目の「半年前の失敗」はどういった類のものだったのでしょうか?
大きな失敗からほんの小さな失敗まで本当にたくさんあり、ランダムに突然再生されます。例えば「後から考えたら、あのとき相手に対してとても失礼なことをしてしまっていたな!」と気づいた時の恥ずかしさや衝撃が、まさに今起こったかのようにフラッシュバックしてしまうことがあります。
――共感の声や同じ経験を持つ方からコメントがたくさん寄せられています。
「シャンプーをしたかどうか」の他に、「鍵を閉めたかどうか思い出せなくて確かめに戻る」というコメントが多く、確かにそれもよくあるなと思いました。フラッシュバックの症状に悩まれている方も多いことが分かりました。
野森ノケさんは、SNSに絵や漫画を投稿中。これからも日常で感じたことを元に描いていくそうなので、気になった方はXのチェックを。
■野森ノケさんX https://twitter.com/nomori_noke