日本一危険! 東京・熊野町交差点は事故多発ポイント 「ビビリながら走った」

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一般社団法人日本損害保険協会は、このほど最新の「全国交通事故多発交差点マップ」を公表しました。全国の地方新聞社の協力を得て2022年の各都道府県のデータをもとに作成した同マップによると、2022年に人身事故が多かった全国の交差点のワースト1位は、山手通り(側道)と川越街道が交わる四差路交差点「熊野町交差点(東京都板橋区)」でした。なお、ワースト10(同率のものがあるため、12カ所選定)のうち、5つが東京都内、4つが兵庫県内にありました。

▽2022年の全国の事故多発交差点ワースト10

人身事故の半数以上は交差点・交差点付近で発生しているといいます。この全国交通事故多発交差点マップは、都道府県ごとに交差点の特徴や事故類型の主な要因・予防策等を紹介しているほか、事故多発交差点の情報は、ドライバーへの直接的な注意喚起に活用されているそうです。

【ワースト1位:熊野町交差点(東京都)/人身事故件数:19件】

同交差点は、山手通り(側道)と川越街道が交わる四差路交差点で、山手通りは中央にアンダーパス(本線)が走り、アンダーパスの上部には首都高速5号線が走っていることから、高速道路の支柱があり、視認の妨げになっている可能性があります。渋滞は恒常的です。

SNSでは「仕事で通った事がある」「ビビリながら走った」「そういう場所だったんだ」などの声が寄せられていました。なお、事故の種別は軽傷事故が19件となっており、信号の変わり目で、無理な右折をしたことなどによる右折時の事故が14件で最多となっています。

【ワースト2位:東天満交差点(大阪府)/人身事故件数:18件】

同交差点は、大阪市中心部を縦断する主要幹線道路である国道1号と府道30号(大阪和泉泉南線)とが交わる四差路交差点で、東西道路は、交差点東側付近から北側にカーブしています。また、周辺には住宅地等があり、朝夕の通勤時間帯に加えて、終日交通量は多く、自転車や歩行者の通行も多くなっています。

SNSでは「長い間全国ワースト交差点だったな…」とのつぶやきも見られました。なお、事故の種別は軽傷事故が16件となっており、安全不確認による左折時の事故が8件で最多となっています。

【ワースト同率2位:長田交差点(兵庫県)/人身事故件数:18件】

同交差点は、国道28号と県道が交わる四差路交差点で、交差する道路の車線数が多く、面積も大きくなっています。交差点を南進右折する車両が特に多く、右折レーンを2車線設けているものの、併走する車両が死角となり、対向車が確認しづらくなっていましたが、2023年2月に右折分離式信号に改良されました。

また、国道2号から北進し、長田交差点を左折して第二神明道路へ向かう大型トラック等が多いほか、周辺には商店街・商業施設および学校等があるため、歩行者および自転車利用者が多く、朝夕の通勤・通学時間帯に渋滞があります。

SNSでは「神社の鳥居の手前のあのアホみたいな東行き要求されるあそこか」「右折車多すぎで混む」などの声が寄せられていました。なお、事故の種別は軽傷事故が14件となっており、進行方向前方または右折先横断歩道を横断中の歩行者等に気を取られ、左方の安全確認を十分行わず進行したことなどによる右折直進事故が5件で最多となっています。

以下、同率4位は「大原交差点(東京都)」「宮前橋交差点(東京都)」「高岳交差点(愛知県)」「谷町9丁目交差点(大阪府)」(いずれも人身事故件数16件)、同率8位は「新宿五丁目交差点(東京都)」「新宿四丁目交差点(東京都)」「東川崎交差点(兵庫県)」「神戸市西区櫨谷町長谷385番地付近交差点(兵庫県)」「芦屋高校前交差点(兵庫県)」(同15件)となり、東京都と兵庫県の交差点が多くを占める結果となりました。

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全国交通事故多発交差点マップの公表について同協会は、「交通事故の低減について考えていただく際のヒントや事故防止に向けた交差点改良を検討する際の参考資料として、過去のデータとあわせてご活用ください」としています。

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【出典】
▽一般社団法人 日本損害保険協会
https://www.atpress.ne.jp/news/368440

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