株式会社greeden(大阪市北区)は、小学校・中学校を受験予定の子どもを持つ親1010人を対象に「子どものお受験の悩み」に関する調査を実施しました。その結果、約8割の人が「子どもの受験に関連した悩みがある」と回答しました。具体的には、学習意欲や成績低下に関する悩みのほか、「本当に受験したいのかどうか」など、受験に対する子どもの本音が今一つわからないという回答が多く寄せられたそうです。
調査は、2023年8月にインターネットで実施されました。
調査によると、「子どもの受験を決めた時期」については、「受験の1~2年前」(38.4%)、「受験前1年未満」(29.3%)、「受験の3~4年前」(20.9%)など、約7割が2年前には受験を決めていること分かりました。
なお、「受験を決めた理由やきっかけ」について回答者からは、「将来的な進学、就職の優位性を考えて」(30代)、「将来職業選択するときに選べる幅を増やしたいから」(40代)といった声が寄せられています。
続けて、「子どもの受験に向けて、学習のために利用しているもの」を複数回答で答えてもらったところ、「塾」(52.6%)、「通信教育」(20.7%)、「予備校」(15.9%)、「家庭教師(オフライン)」(10.5%)といった回答が上位に並びました。
さらに、「学費以外に教育にかけている月の費用」については、「1万円以上2万円未満」(24.3%)、「2万円以上3万円未満」(19.6%)、「5000円以上1万円未満」(18.2%)、「5000円未満」(13.9%)、「3万円以上4万円未満」(10.8%)という結果になりました。
教育費にお金をかけている家庭が多いことがわかりましたが、子どもの受験に向けた取り組みは、成果につながっているのでしょうか。
調査の結果、74.7%の人が「成果につながっていると実感できている」と回答した一方で、25.3%と4人に1人が「実感できていない」(まったくできていない5.1%・あまりできていない20.2%)と答えており、塾や通信教育にお金をかけているにもかかわらず、成果が上がらないと悩んでいる人も一定数いることが分かりました。
また、82.3%の人が「子どもの受験に関連した悩みがある」(大いにある26.5%・ある程度はある55.8%)と回答。具体的な悩みを複数回答で教えてもらったところ、「子どもの集中力がない」(43.4%)、「子どもの学習意欲がない」(30.4%)、「子どもの成績が上がらない」(29.7%)など、学習意欲や成績低下に関する悩みが上位を占めた一方で、「子どもの本音が分からない」(25.2%)といった回答も見られました。
「子どもの考えていることが今一つわからない」という回答については、特に中学受験を控えた小学生の場合、難しい年齢でもあることから、「本人の本当の意思がわからない」(30代)、「本当に受験したいのか、したくないのか微妙」(30代)、「本人が何を考えているか、わからない」(40代)といった声が多く寄せられています。
子どもの本音がわからずとまどうなど、受験を控えた子どもに対する悩みを多くの親が抱えていることが明らかになりました。そこで、「学習先の先生以外に子どもが直接、受験について気軽に相談できる相手が必要だと思いますか」と聞いたところ、83.9%の人が「必要だと思う」(とてもそう思う29.1%・ある程度はそう思う54.8%)と回答。
さらに、「相談相手に聞いてほしいと思う子どもからの悩み」を複数回答で答えてもらったところ、「親に言えない本音」(44.0%)が最多となったほか、「受験に対する不安」(43.7%)、「モチベーションに関する悩み」(33.5%)などが挙げられ、子どもが親にはなかなか伝えにくいことを胸に秘めていると感じている親が多いことがうかがえる結果となりました。
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【出典】
▽Experienshare(エクスペリエンシェア)
https://hello.experienshare.com/ja/