【漫画】虐待や性被害を受けた人の、心理療法の体験談が話題「私とあなたの間に“境界線”は何本?」「怒りの対処法とは?」

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

実際、どのような方に心理療法はオススメなのでしょうか?三森さんにおうかがいしたところ、次のような回答でした。

「私と同じように、幼少期の親子関係のしんどさや、犯罪被害経験を含め、トラウマを抱えてる方にかなり有効だと思います。特に、カウンセリングや薬物療法を長期間行ってるのに精神の状態が良くならなかったり、健康診断はそこまで問題がないのに謎の体調不良に苛まれてる方には良いでしょう。ただ、トラウマは多くの精神疾患や体調不良とよく似た症状が出ますので、トラウマのことが分かっている精神科医にちゃんと診断を受けてからをおすすめします」

素人判断せず、まずは医師や専門家に相談することも大切ですね。

また、今回心理療法の体験談を紹介してくれた三森さん、今後も心理士の先生から、カウンセリングや心理療法を受けられる予定はあるのでしょうか?

「私のトラウマ療法自体はある程度終わっているようです。私も、かなりスッキリした感覚があります。とはいえ、心理療法とまでいかなくても、今後も長い人生の中で悩み相談を必要とするときはあると思うので、また困ったらうかがわせてもらおうと思っています」

家族、ご近所づきあい、学校、会社などの人間関係のなかで、年代・場所関係なく精神的な重圧を抱えやすい現代人。トラウマを抱えて生きている人も、決して少なくはないかもしれません。精神的な問題が起こった際は、医師や心理士といった専門家に頼るのも有効な方法といえるでしょう。

  ◇  ◇

漫画作品や講演などを通じて、依存や虐待に関する啓発活動を行っている三森さん。元々は、『だらしない夫じゃなくて依存症でした』という漫画を依頼で制作されたことで、講演会などに呼ばれるようになったことがきっかけだったそうです。

また、今回の漫画は、自身のトラウマ治療体験談として制作された漫画の一部であり、「X」(旧Twitter)には心理療法に至るまでの経緯も紹介されています。さらに、この体験記をより多くの方々に広めるため、『虐待と性被害。その後遺症を最新心理療法で治療した、実体験の漫画を描きたい!』と、書籍を出版するクラウドファンディングを実施しました。専門家による監修や補足を加え、作画もより綺麗に修正したうえで、来年の夏ごろに出版される予定だそうです。

「電子版は低額提供の予定なので、楽しみにしていただければと思います」(三森さん)

■三森みささんの「X」(旧Twitter)はこちら
 →https://twitter.com/mimorimisa

■三森みささんのホームページはこちら
 →https://mimorimisa.com/

■三森みささんのクラウドファンディングの結果を見る(募集終了)
 →https://motion-gallery.net/projects/mimorimisa_01

■三森みささんの書籍『だらしない夫じゃなくて依存症でした』はこちら(Amazon)
 →https://amzn.asia/d/6FFGdcU

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