女性キャンパーを狙った犯行か? 深夜2時にテントのファスナーが何者かに開けられる「恐怖体験」「男性でも怖い」

東寺 月子 東寺 月子

これから秋にかけて、キャンプがますます楽しい季節の到来です。ただここ数年、自然の中で過ごすからこそ、真っ暗闇となる深夜に「怖い思いをした」という女性キャンパーたちの声が後を断ちません。

「昨日深夜2時頃…キャンプに行ってる娘から電話。寝てたら…足音聞こえて…テントのファスナー開けられたと。警察呼んだから、来るまで怖いから話しててって。私までドキドキして寝られなかった」

友だちとキャンプに出かけた娘さんから、深夜にSOSの電話を受けたStudio BALUさん(@studio_balu)の、X(ツイッター)への投稿が注目されています。

被害の内容や警察の対応などについて、Studio BALUさんにお話を伺いました。

窃盗?変質者?何者かがテントに侵入

ーー娘さんからの連絡、とても心配でしたよね……。女性のソロキャンパーがトラブルに巻き込まれる話はよく聞きますが、今回娘さんは、どのような状況だったんでしょうか?

「深夜2時頃、友人とキャンプに行ってる娘から電話がきました。『寝てたら足音聞こえて、テントのファスナー開けられたと。警察呼んだから、来るまで怖いから話しててって』。さらに『とりあえず大きな声でなんでも良いから話して!こっちのことは聞かんといてー。どこで(犯人が)聞いてるかわからん』と、叫んでました。本当に怖くて私もドキドキしました。娘たちもテント横で足音が止まった時、心臓が止まりそうになったと言ってました」

ーー娘さんは何人でキャンプしていたんですか? 周囲はどんな状況だったんでしょうか?

「友人女性と二人だったので、相当怖かったようです。誰かにテントを開けられていると気づき、すぐ反対側から外へ出て、警察を呼んだそうです。その後、私に電話してきました。犯人とは遭遇せずに済んだのが不幸中の幸い。今回被害に合ったのは赤穂市にある無料キャンプ場で、隣には家族連れグループのテントがあるなど、周りには何組もキャンプに来ている人たちがいたそうです。特に寂しい場所というわけではありません。娘は比較的危機管理できている方だと思っていたのですが、今回は、以前友達が行ったことのあるキャンプ場だったらしく、少し油断していたのかもしれませんね」

ーー娘さんたちのテントだけがぽつんとある……という状況ではなく、賑わっていたんですね。警察はすぐに駆けつけてくださったんですか?

「警察に電話したものの、最初は『足音が近づいてきて、テントのファスナーを開けただけで、被害もないのだから行っても何もできない』と、出動してくれそうになかったそうです。懇願してようやく『行きます』と言ってくれたらしいのですが…。(警察の方を)待っている時間が怖いからと、私に電話してきました。娘とは、30〜40分ほど話してたと思います」

ーー警察としては、実質的な被害が出てないなら、出動できないってことですね。でも被害があってからでは遅いのですが……

「そうですね。今回は娘たちに被害がなかったので、ホッとしました。警察が到着して見まわると、テントのファスナーは開けられていたそうです。盗難か変質者を疑いながらテントの周辺を見てくれたのち、『特に問題なし』となり、署へ帰ったそうです。警察が来てくれたタイミングで、隣にテントを張っていたご家族連れのお父さんも外へ出てきてくれて。『今度何かあったら叫んでくれたら良いから!駆けつけるよ!』と言ってくださり、娘たちは少し安心したようです。それでも朝まで眠れなかったそうですが」

ーーきっと相当怖かったはず。今回、具体的な被害は?

「翌朝、テントの中をよくチェックしたら、閉めていたはずのリュックが開いていたそうです。特に盗難の被害はなかったものの、リュックの中が乱れていたと言っていました。多分犯人がテントに侵入して、物色したんじゃないかと」

ソロキャンプはもちろん、女性グループでのキャンプは防犯対策が重要

ーー今回の娘さんの経験を通して、気づきがあれば教えてください

「娘はここ2〜3年で、年10回くらいはキャンプをしていますが、まだ初心者のレベルです。これまでは、大勢で行くことが多く、今回のような怖い思いをしたのは初めてでした。そう考えると、経験が少ない間は、グループで出掛けるというのも一つの自衛策ですよね。

娘本人は『今回は無料のキャンプ場で、誰でも入りやすいというのがリスクだったかも』と言っています。今後は、女性のみでキャンプへ行くときは、『有料キャンプ場』で、『いざという時に駆け込める管理人の常駐の施設を選ぶ』、『ファミリーキャンパーさん、ご夫婦キャンパーさんなどの近くにテントを立てる』ことにしようと、娘と話しています。

持ち物としては、自宅に防犯ブザーがあるので、それをリュックに入れておこうと。恐怖で叫べないときに有効だと思います。あとは、テントのジッパー同士を連結させるファスナーロック、人感センサーライトも携帯することにしました」

「若い女性が安心してキャンプを楽しめるよう、注意喚起できれば幸いです」と恐怖体験を語ってくれたStudio BALUさん。いざという時のために自衛グッズを準備し、キャンプ場から近い警察署や派出所の位置なども確認しておくのが善策と感じました。キャンプには、「用心」も忘れずリュックに入れてお出かけください!

◾️Studio BALUさん
https://twitter.com/studio_balu

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