「怒られるよ…ひなに笑。」
こんなコメントとともに、動画をインスタグラムに投稿したtammyさん(@tammy_air)。そこに映っていたのは、一心不乱にフードを食べる黒いワンちゃんの姿が…それは亡くなった犬さんのお供え物ですよ…! 話題を集めた動画について、飼い主さんに聞きました。
お供え物のフードを食べていた黒いワンちゃんは、トイプードルのだいくん。15歳9カ月の男の子です。フードは、今年7月23日に17歳2カ月で虹の橋を渡った、ポメプー(トイプードルとポメラニアンのmix)のひなちゃんのお供えです。
飼い主のtammyさんがお供え台の方でカチャカチャと音が聞こえるなと思ったら、お供え物を食べるだいくんを発見したとのこと。動画には「だいくん!」と声を掛けても見向きもせず食べ続けるだいくんが映し出され、そんな様子に爆笑する人たちからたくさんのコメントが寄せられています。
「ちょうどいい高さに美味しそうなごはん笑」
「一心不乱とはこう言うことなんですね」
「見つかっても、聞こえない技を身につけましたね♡♡笑」
「だいくんはひなちゃんの分まで食べて長生きするのよね!」
「食べ供養だもんね」
お供え物を食べる犬、実は初めてじゃなかった!
実は、お供え物を食べるのは初めてではないというだいくん。昨年6月に19歳6カ月で旅立ったパピヨンのミルクちゃんのお供え物も食べたことがあるとか。
tammyさんによると、最初はミルクちゃんのお供え物がなくなっていることに気付いて「誰か食べてるな…」と思ったとのこと。ある時、カチャカチャ鳴っているなと見てみるとついに食べているだいくんを発見。カチャカチャ音がするのは「お皿とだいくんの迷子チョーカーがぶつかっているから」だそう。
また、だいくんが食べた後、柴犬のこーちゃん(雌・10歳2ヵ月)や今回お供え物を食べられちゃったひなちゃんも食べていたといいます。
「初めはだいくんの単独犯かと思っていましたが、他のワンちゃんも食べていたんです。今回”被害”に遭ったひなちゃんまで…(笑)。お供えが少量でめちゃくちゃおいしそうに見えるのか…毎日静かな争奪戦で今回はたまたま先にありつけた、だいくんがこーちゃんに食べられる前に必死に食べたのだと思います。お供えを始めて一年経ちましたが食べてる日もあれば全く手をつけない日もあって、そんな日は逆に心配になったり。食べてしまうことについては、もう諦めました…(笑)」
結局ひなちゃんのお供え物に最初にありつけ、食べ切ることができたというだいくんですが、トリマーのtammyさんの元お客さんだったそう。前の飼い主さんがだいくんを飼えなくなり保健所に持って行くことを考えていると相談を受け、tammyさんが当時2歳のだいくんを引き取ったといいます。
ただ若い頃から目が悪く早い段階で白内障になってしまっただいくん…生前ひなちゃんが優しく寄り添って寝ていた姿を今でも思い出すというtammyさん。そんなひなちゃんのことを「ひなはうちで唯一、フレンドリーなタイプでお世話好きな子でした」と振り返ります。
ただ”ひとり”お供え物を食べなかったワンコも その理由が…(笑)
ミルクちゃん、ひなちゃんが旅立ち、現在tammyさんのおうちにいるのは、だいくんとこーちゃん、シーズのモコさま(雌・ 15歳2ヵ月)の3匹。10歳以上のシニア犬ばかり。シニア犬との生活について、tammyさんはこう話します。
「うちの子たちは、シニアの割に元気な方だと思います。先住犬ミルクも旅立つ30分前まで自力でご飯を完食。寝たきりになることもなく本当に強い子でした。ひなも1年ほど心臓のお薬を飲んでいましたが、旅立つ一カ月前まで散歩に行くと山道を走り回っていました。自力で起き上がれなくなったのも亡くなる前日で、介護らしい介護は何もしていません。
若い頃からハイシニアになるまで毎日同じように過ごしてきたような気がします。確かにご飯やサプリメント、通院など加齢とともに変えたり増えたこともありましたが…特別なことは何もなく毎日とにかくワンちゃん中心の生活で楽しく暮らしています!」
今回ひなちゃんのお供え物を食べているだいくんが話題になりましたが、ただ”ひとり”食べなかったというモコさま。tammyさんによると「お供えを食べないのはお供えの台に足が短くて届かないのと、ご飯は食べさせてもらうものだと思っているから(笑)」とのこと。何とも個性が光るワンちゃんたちに囲まれて、tammyさんも幸せですね。