嫌なことや理不尽なことがあった日、後で思い出して悔しい気持ちになること、ありますよね。犬も「嬉しい」「怖い」といった感情を伴う「エピソード記憶」はよく覚えているそうです。
お散歩が大好きな柴犬の女の子、ももちゃんは、この日も楽しくお散歩に出かけました。しかし、帰宅後の様子がいつもとちょっと違っていました。
「お散歩中、いつも理不尽に吠えられて帰宅する犬…今日こそは絶対イラついちゃってる」
そんなつぶやきと共に、柴犬 もも(@momonosekaiii)さんがX(旧:Twitter)に投稿した写真に写っていたのは、うなだれたように玄関に座り、理不尽に吠えられたことを思い出して悔しがっているみたいな、ももちゃんの姿でした。
世の中って理不尽だワン……
「めちゃ怒ってる!」
「牙、出てますやん…」
「何もしてないのに悔しいねぇ」
「社会に疲れちゃった大人みたいな顔…」
こんな同情のコメントが寄せられたのは、早朝、飼い主さんが二度寝をしないよう監視する姿でも人気の、5歳になる柴犬の女の子、ももちゃん。夏休み中の登校日の朝、忙しいご家族を遊びに誘ってフラれた、しょんぼり姿でも話題になりました。
犬歯を覗かせ、ムキ顔で悔しがっているようなももちゃんの様子について、飼い主さんにお話を聞きました。
ずっと吠えられ続けてました
ーー悔しそうな表情でしたね。
「朝の散歩コースにある近所のお家の娘さんが、お盆休みで帰省されていて、その娘さんの飼い犬が2匹、お庭にいたんです。ももは散歩中に知らない犬と遭遇しても、とくに反応せず通過するのですが、向こうのワンちゃんがとても吠えてくるワンちゃんでして。この日もかなり吠えられてしまいました。お盆の数日間、ずっと吠えられ続けていたこともあってか、この日の帰宅後、いつものようにももの足を拭く用意をしている時にふと見ると、写真のような表情になっていました……」
ーーももちゃんも吠え返すのですか?
「いいえ。ももは吠え返さず、すぐさま逃げます。だけどこの日は帰宅後にあの表情だったので、やっぱり内心はちょっと怒っているのでしょうか…? 悔しそうな表情が可愛かったです」
飼い主も不思議です…
ーーなぜももちゃんは2匹に吠えられるのでしょうか?
「ももは臆病な性格で、自分からは吠えないのですが、相手のワンちゃんから吠えられてしまうことが度々あるんです。一体どうしてなのか、飼い主も不思議です。ももが急ぎ足で通過するからでしょうか……」
ーーももちゃんは今もその2匹から吠えられているのですか?
「ももの散歩ルートは朝と夜で違うのですが、そのお家は朝のルートにあるため、4日目からは朝もルートを変えて対応していました。でもワンちゃんたちはお盆休み中だけの帰省だったようで、今は朝もいつものルートを平和に散歩できています」
◇ ◇
犬は嫌なことも嬉しいこともよく覚えていますが、気持ちを切り替えることも得意なのだそうです。ももちゃんも撮影後に飼い主さんに優しく慰めてもらい、すぐにニコニコ顔に戻れたようです。