エンジン停止から15分で熱中症指数は危険レベル 乳幼児や高齢者の命を脅かす真夏の車内 JAFが注意呼びかけ

京都新聞社 京都新聞社

 各地で猛烈な暑さが続く中、JAF(日本自動車連盟)京都支部は、子どもが車内にいるのに誤って施錠して閉じ込めてしまう事例が京都府内でも発生しているとして、「短時間でも熱中症の恐れがあるので注意して」と呼びかけている。

 JAF京都支部によると、府内で車内に子どもを残したままの「キー閉じ込み」による救援要請は昨年度は64件あった。このうち7~9月は18件に上った。関西2府4県では130件だった。

 車内の電子キーが他の物と触れてボタンが押された場合などに意図せず施錠されることがあるという。

 JAFの検証テストによると、気温35度で、エアコンを付けず締め切った乗用車(黒色)の車内は30分で45度を超え、最高57度、ダッシュボードは79度まで上がった。

 エンジン停止から15分で、温度や湿度などから測る「熱中症指数(WBGT)」は「危険」に達した。日陰に駐車していても、外気温が高温の場合は注意が必要という。

 体温調節機能が未発達だったり低下していたりする乳幼児や高齢者は、高温下で短時間に体温が上昇する恐れがあり、特に警戒が必要だ。

 JAF京都支部は、思いがけない閉じ込め以外の場合についても「『少しの時間だから』『寝ているから』といった理由で車内に子どもや高齢者を残したまま車を離れないで」と注意喚起している。

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