ペットロス真っ只中に見つけた子猫たち
むぎちゃん(3歳・オス)と妹猫は、2016年6月、個人で保護活動をしている人に保護された。
岡山県在住のMさんは、幼少期に猫に引っ掻かれて以来、猫が苦手だった。しかし、2012年に子猫の金太郎くんが用水路に落ちていたところを保護。金太郎くんはとても穏やかな猫だったので、一緒に暮らすうちに猫沼にはまっていったという。
「金太郎のことがどんどん愛おしくなり、猫への恐怖心が消えていきました」
Mさんは金太郎くん以外にもあずきちゃんという猫を迎えて暮らしていたが、あずきちゃんを亡くしてしまった。
「ペットロスに陥って寂しくて。ある日気付いたらボランティアさんのブログをのぞいていました。その時に目に留まったのが、むぎたちの投稿でした」
むぎちゃんと妹猫はとても可愛かった。Mさんは、「もしも次に猫を迎えることがあるなら2匹一緒に迎えたい。できたら兄弟とか姉妹がいいな」と考えていたこともあり、ボランティアに電話した。
「掲載期限も迫っていたので思い切って連絡しました。快く受け入れて下さって2匹ともうちの子になりました」
抱っこが苦手な甘えん坊ボーイ
6月12日、Mさんはむぎちゃんと妹猫を迎えた。2匹とも人懐こく兄妹でよくじゃれていた。
「まだ赤ちゃん猫だったので、3時間おきの授乳がとても大変だったのを覚えています」
むぎちゃんは、輝く小麦色の毛が印象的だったので、むぎちゃんという名前にした。妹猫はもなかちゃんに。兄妹を一緒に呼ぶ時の「むぎもな」という語呂もちょうどいい感じだった。
むぎちゃんは、抱っこが苦手な甘えん坊ボーイ。少し癖が強く、椅子の背もたれに手をかけて座る。おしゃべりで、話しかけるとよく返事をしてくれる。ごはんが大好きで、時間が近づくとキッチンにやってきて、手でMさんをちょいちょいとつつくそうだ。妹猫もなかちゃんは、むぎちゃんがいるからおおらかなのか、おてんばぶりを発揮していた。ここからまだまだMさんの猫愛は発展していくのだった。