収納空間を少なくする多機能な連結ハンガーを、滋賀県野洲市の男性が開発した。スーツを5着上下に連結してつるせる強度を持ち、最大でクローゼットを8割空けることができるという。男性は「たんすの中で行き先が不明になりがちな人はぜひ試して」とアピールしている。
自社製品開発・販売「NWorld」(湖南市)の代表、奈良和哉さん(40)。ハンガーはステンレス製で高さ25センチ、幅33センチ、重さ300グラム。フックの部分が回転してハンガーを連結でき、ひも掛けタイプの服を掛けるくぼみを付け、デザイン面でもこだわった。服やズボン、ネクタイを1本のハンガーでつるすことができ、5連にして計4キロの耐荷重性能があるという。
昨年7月から開発を始め、ステンレスの太さやフック回転部の強度、デザインなど5回の試作を重ね、今年2月に完成させた。6月下旬から資金調達とマーケティングを兼ねてクラウドファンディング(CF)で販売を始めた。13日現在で130人の購入者がある。
NWorldは「かゆいところに手の届く」商品開発を進める。連結ハンガーは、奈良さん自身が服の収納が苦手なために製作したといい、「たんすの奥にしまって、同じ服を買ってしまう経験が何度もあった。収納の悩みがある方に共感してもらえればうれしい」と話す。
CFサイトは「マクアケ」で8月30日まで。