記録的な大雨で川が増水…行方不明になった人の飼い猫7匹を保護 保護団体「ふっくらとしてて幸せに暮らしていた猫ばかり…無念」

渡辺 晴子 渡辺 晴子

全国各地で大気が不安定になり「線状降水帯」が発生するなど激しい雨が降り続いて、土砂災害や浸水、河川の氾濫など災害が相次いでいます。今月1日深夜、記録的な大雨となった山口県美祢市内では軽自動車のドライバーが行方不明に。そのドライバーが飼っていた猫7匹が家に残されたままとなり、地元の動物保護団体が無事保護しました。

保護したのは、同県長門市内で20年以上にわたり犬猫の保護活動をしているNPO法人「ちびたまのしっぽ愛護会」代表の山下未愛(みのり)さん。山下さんによると、1日午前1時ごろ、美祢市内の県道で道路が冠水したため、7台ほどの車が立ち往生し、軽自動車のドライバーの飼い主だけが行方が分からなくなったといいます。

「当時、同市内を流れる厚狭(あさ)川が増水。軽自動車は流されたのか歩道の上に乗り上げていて、運転席の窓が開いていたらしく、このままでは車ごと流されると思って飼い主さんは車から降りられたのではないかと…そのまま増水した川に流されたのだと思います」

同市では、1日にかけて線状降水帯による記録的大雨が降り、厚狭川の氾濫をはじめ住宅の浸水、線路の崩落、水道の断水などさまざまな災害に見舞われたとのこと。また13年前の2010年7月にも、集中豪雨のため同川の氾濫による大規模な浸水被害などが起きたそうです。

「以前も大洪水になり家まで流されたり死者が出たりしました。今回も住宅や線路などに多大な被害が出ています。この状況の中、警察が捜索していたとのことですが、飼い主さんの行方はまだ分からないようです」

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