『小学生の頃学校で流行った不思議な超能力』
漫画家の小田桐圭介さん(@odagiri_keisuke)が子どもの頃にやっていたという懐かしの遊びを漫画で紹介しました。
やり方はとても簡単。
①小さく切った紙を少し折って平らな場所に置きます。
②片手で頬を触ります。
③同じ手で逆の頬を触ります。
④その手を静かに紙の前に差し出すと・・・
なんと紙が吹っ飛ぶのだといいます。
幼い頃よくやっていたのに、未だにその理由が分からないという小田桐さん。
Twitterに漫画を公開するにあたって、「これの原理が分かる方いたら教えてください」と質問も投げかけました。
「静電気説」「風圧説」に意見が分かれる
そんな小田桐さんの漫画には、リプ欄のコメントや引用リツイートを通じて、多くの反応がありました。
「これ小学生の頃やってました(笑)」
「何で出来たのかは今考えても不思議ですね〜」
など、昔やっていたことを懐かしむ声。一方でこんなコメントも。
「ふっとびませんでした・・・」
「(自分には)ハンドパワーなかった…」
漫画を読んで実際に試してみたけど、できなかったという人もいました。ちなみに、筆者も何度か挑戦してみたのですが、できませんでした(泣)。
さらに、原理について解説をされる方もたくさんいました。
「マジな回答をすると静電気です」
その一つが、“静電気”によるものではないか、という意見。人の身体には右側と左側で電位差があるため、逆側の頬を触ると手に静電気がチャージされ、それによって紙が動くという説です。大学の先生の同様の遊びを紹介したコラムを引用する方もいて、かなり信憑性が高い説のように思えます。
しかし、一方では、別の説を推す人も。
「逆側の頬から前に向かって手を出す動作で、掌の内側に空気の渦ができるから」
逆側の頬を触ってから手を出す動作で生じる、わずかな“風圧”によって紙が倒れるという説。こちらも、本に同様の説明があったという声もあって、かなり有力といえそうです。また、静電気メーターを使って検証してみたうえで、風圧説の方が確からしいという人もいました。
小田桐さんに聞きました。
――この遊びを行っていたのは何年生ぐらいの時でしたか?
小田桐さん:確か小学校3年の時だと思います。クラスでは男子も女子もやっていて流行っていました。
――リプ欄には、うまくできなかったという声もありましたね。私が試しても紙は動きませんでした。コツのようなものはあるのですか?
小田桐さん:コツは……分からないです。私は上手くいくのですが、できない人は確かにいましたね。
――他に子供の頃に流行っていた超能力みたいなものはありますか?
小田桐さん:「いーとーまきまき(糸巻き巻き)」というものがありました。人の正面で糸を巻くように両手をぐるぐる回すと、その人の腕が自然に上がってしまうというものでした。これも流行りましたが原理が今でも分かりません。
――紙が吹っ飛ぶ原理について、「静電気説」と「風圧説」という2つの情報が出ていますが、小田桐さんはどちらの意見の方が有力だと思われますか?
小田桐さん:最初は静電気かと思いましたが、たくさんの方々からいただいたリプライを拝見すると、風圧かなと今は思っています。
◇ ◇
子どもの頃に「超能力」だといって流行った遊び。しかし、その裏には“静電気”もしくは“風圧”という、きちんとした科学的な根拠があったようです。
そんな懐かしい遊びを紹介してくれた小田桐さんですが、現在は高校生たちの恋愛模様を描いた漫画『香夜たちの話』を公開中。「Kindleで全巻無料で読めますので、ぜひ読んでいただけたらと思います」とのことでした。
■小田桐圭介さんのTwitterはこちら
→https://twitter.com/odagiri_keisuke
■『香夜たちの話』(kindle)はこちら
→https://www.amazon.co.jp/dp/B09YT4L239