先日2日~3日は、梅雨前線と台風2号によって「線状降水帯」の発生が相次ぐなど、記録的な大雨が降ったばかり。少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まりやすい状況です。まだ地盤が緩んでいる中ですが、再び「警報級大雨」の恐れがあり、新たな災害の発生に警戒が必要です。
9日にかけて 西・東日本で「警報級大雨」の恐れ
先日2日から3日は、梅雨前線と台風2号によって「線状降水帯」の発生が相次ぐなど、記録的な大雨が降ったばかりですが、大雨の降った地域に、更なる大雨が予想されています。
九州はあす8日の日中に、まるで滝のような、非常に激しい雨が降る恐れがあります。
四国や近畿、東海、関東甲信は、あす8日夕方以降、あさって9日午前中にかけて、雷を伴ったり、強い雨の降る所があるでしょう。
九州から関東にかけて、警報級大雨となる可能性があります。
〈予想降水量〉
9日12時までの24時間に予想される雨量(多い所)
九州南部 200から300ミリ
九州北部地方、四国地方、近畿地方、東海地方、関東甲信地方 100から200ミリ
奄美地方 100から150ミリ
の見込みです。
少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まりやすい地域がある中で、大雨が予想されています。
災害リスクが高まる、危険な状況になる恐れがあります。
九州~関東で大雨警報発表の可能性 九州南部では「高」
九州南部はまもなく活発な雨雲がかかり始める見込みです。あす8日の午前中にも、大雨警報の発表される可能性が「高」となっています。
あす8日から9日にかけては、九州北部から関東甲信の太平洋側で大雨警報の発表される可能性が、「中」の所が多くなっています。
少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まりやすい状況です。西日本から東日本にかけては、土砂災害などの発生リスクが再び高まるでしょう。
裏山など危険な場所には近づかず、安全な場所でお過ごしください。
また、北海道は大気の状態が不安定で、断続的に激しい雨が降った上川地方には大雨警報が発表中です。きょう7日夕方まで、低い土地の浸水や河川の増水に警戒してください。
土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。