若いころはいくら食べても何ともなかったようなものが、年齢を重ねると急に重く感じることはありませんか。そこで、全国の40〜50代の男性1005人に調査をしたところ、半数を超える人が「以前と比べて胃腸が衰えたと感じることがある」と回答しました。また、昔と比べて食べられなくなってしまった食べ物は、「天ぷら」が最も多かったそうです。
わかもと製薬株式会社(東京都中央区)が、「中年男性の胃腸の衰えに関する調査」と題して2023年5月にインターネットで実施した調査です。
調査によると、54.7%の人が「以前と比べて胃腸が衰えたと感じることがある」(よくある:17.3%・たまにある:37.4%)と回答しました。
また、「以前と比べて胃腸が衰えたと感じることがある」と答えた550人に対して、「胃腸の衰えを感じた時」について複数回答可で答えてもらったところ、「胃もたれしやすくなった」(56.4%)が最多となったほか、「胃のむかつきを感じるようになった」(35.5%)、「食事量が減った」(25.6%)などが上位に挙げられています。
回答者からは、「食後に膨満感を感じたり、胸やけを感じる」(40代)、「脂っこいものを食べた後に、胃もたれ感がある」(40代)、「肉を食べたいと思わなくなった」(50代)、「お酒を飲んだ次の日に胃の調子が悪くなる」(50代)といったコメントが寄せられました。
さらに、「食事の際の食品・メニューに気を遣っていますか」と聞いたところ、62.0%の人が「気を遣っている」(かなり気を遣っている:9.6%・多少は気を遣っている:52.4%)と回答しています。
また、「食事の際の食品・メニューに気を遣っている」と答えた341人に対して、「昔と比べて食べたい時に食べられなくなってしまった食べ物」を複数回答可で答えてもらったところ、「天ぷら」(32.0%)、「とんかつ」(31.4%)、「焼肉」(30.8%)、「唐揚げ」(27.0%)といった回答が上位に挙げられました。
回答者からは、「豚カツを一口食べた時、『もう結構…』という気持ちになった。お肉もだが衣がきつい」(40代)、「ステーキの脂身、とんかつのロースの脂身が美味しく食べられていたが、まさに油っぽいをかなり感じるようになりヒレが好ましくなるようになった」(40代)、「とんこつラーメンが好きだったが、今は大嫌いになった。揚げ物は食欲がまったく湧いてこない」(50代)、「大きな穴子の天丼を食べた時、吐き気をもよおしてから食べられなくなった」(50代)といった声が寄せられました。
6月に入り、気温が高い日も増えてきます。そこで、全回答者に対して、「夏の暑い時期、食事の量が減るようになったと感じることはありますか」と聞いたところ、39.4%と約4割の人が「食事の量が減るようになったと感じることがある」(よくある:8.2%・たまにある:31.2%)と回答しており、食事のメニューだけでなく、季節的な影響から見ても胃腸の衰えを感じている様子がうかがえました。
最後に、「現在の胃腸のケアは十分できていると思いますか」という質問には、57.5%の人が「十分できているとは思わない」と回答したそうです。