乃木坂46がライブ演出家SEIGO氏の辞任を発表「行き過ぎた言動あった」 発表文の内容にファンから批判も

小森 有喜 小森 有喜

アイドルグループ「乃木坂46」は23日、ライブ演出家のSEIGOさんについて「言動や指導において、一部行き過ぎた点があった」などとして、演出家を変更することを発表した。SEIGOさんを巡っては、乃木坂メンバーが暴言を受けているとラジオの生放送中に“告発”し、ファンらが運営側に事実確認や対応を求める声が強まっていた。

同グループの早川聖来(せいら)さんが、NHKラジオの番組内でSEIGOさんについて言及。メンバーが「死ね」「ブス」「お前1人いなくてもいい」といった発言をされていると明かした。昨年のライブ中にメンバー掛橋沙耶香さんの転落事故(現在も療養中)があった件についても、SEIGOさんから「沙耶香が事故ったのはお前らのせいだ」「自業自得だ」といった発言があったとした。

「指導に行き過ぎた点があった」

公式サイトの発表によると、放送後に「SEIGO氏本人及びスタッフ、メンバーに聞き取り調査を行った結果、SEIGO氏の言動や指導において、一部行き過ぎた点があったことを確認」したという。ただし、掛橋さんに関する発言については「事実とは異なっていた」とする。

続けて「SEIGO氏との協議の結果、誤解を招く発言があったこと、及びSEIGO氏の意図とは異なる認識をしてしまったメンバーがいた事実等を鑑み、SEIGO氏より辞任の申し出があり、当社と致しましても7月から開催予定の真夏の全国ツアー2023より、演出家の変更を決定致しました」と記した。

パワハラを看過?運営側への批判も多数

ツイッターのファンの反応はさまざま。ラジオ放送の2日後という早いタイミングでの対応を一定評価する声があった一方「誤解を招く発言があった、SEIGO氏の意図とは異なる認識をしてしまった、など告発したメンバーに非があるような書き方はどうなのか」といった声があった。

また「運営がパワハラを今の今まで知らなかったわけがない」「なぜ今まで放置していたのか」「聖来ちゃんを生放送で告発せざるをえない状況にまで追い込んだマネジメント面を改善しないと根本的には何も変わらない」といった批判もあった。

早川さんを心配する声も多い。発表のタイトルが「早川聖来の発言について」だったことに違和感を持った人が多いようで「告発者を前面に出すのはどうなのか」「問題の焦点を聖来ちゃんの告発にズラして『一部事実と異なる』ってまるであの子が行き過ぎた行動したみたいな言い方」との指摘も。「勇気を持って発言してくれた聖来ちゃんが、これからも全力で活動していける乃木坂であってほしい」と願う声もあった。

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