怖い!これは何?「近寄るとゴロゴロ鳴ってて不気味」椅子の上の「何か」に大喜利コメント殺到「ツチノコ」「ニャマコ?」

はやかわ かな はやかわ かな

「怖い。これは何?」とつぶやき、TONO(@tono9215)さんがTwitterに投稿した写真が話題になりました。3万以上のいいねがついたその写真に写っていたのは、仕事用の椅子の上に現れた、こげ茶色の斑点模様が不気味な謎の毛玉。

「やきいも」「なまこ」「毛が生えた松ぼっくり」など、大喜利みたいなコメントが殺到した謎の毛玉について、投稿者のTONOさんにお話を聞きました。

もふもふ妖怪「イスあたため」

「ニャマコ?」
「毛の生えたさつまいも?」
「ツチノコが発見されたと聞いて」
「どこぞの時空から来た危険生物かも!(カワイイ…」
「あ、これは伝説の妖怪『いすあたため』ですな。座るとお尻がポカポカして幸せになれます」

こんな愉快なリプライが殺到した謎の毛玉の正体は、TONOさんの愛猫、パナちゃん。推定4歳になる、元保護猫の女の子です。

飼い主のTONOさんは、『カルバニア物語』『アデライトの花』『猫で語る怪異』などを連載中の漫画家さん。パナちゃんが寝ていたのは、仕事用の椅子なのだそうです。

「ナメクジに似てるな」「近寄るとゴロゴロ鳴ってて不気味です!」とツイートしてたTONOさん。斑点模様の不気味な毛玉風になっていたキジトラ猫、パナちゃんについて詳しく伺いました。

「ニシキヘビ」にも似てる

ーーこれは、一見怖いけど可愛い妖怪ですね(笑)。

「なまことか卵、里芋、ツチノコなど、皆さんに色々なものに例えていただきましたが、どれも納得いきます。何にでも見えます。ニシキヘビにも似てますね」

ーーこちらはご実家にある椅子だそうですね。

「普段はパナと共に大阪の仕事場で暮らしているのですが、歳老いた母がいるので、時々猫を連れて実家の広島に帰っています。実家でも仕事をするので、実家にも仕事部屋と仕事椅子があるのです。座布団はたまたま母宅の物を借りているので、めちゃくちゃ趣味じゃない……そしてボロいという有様です」

ーーパナちゃんはこの椅子がお気に入り…?

「なぜか仕事用の椅子が好きで、年中この上に乗っています」

虐待で断尾の過去も「うんと大切にします」

ーーパナちゃんは元保護猫なのだそうですね。

「パナは大阪の保護団体からいただいた猫です。尻尾に大怪我をしていたところを保護され、尻尾は断尾してあります。保護されなければ死んでいたでしょう。尻尾のないお尻を見るたび可哀想で切ないです」

ーー壮絶な過去があるパナちゃんが、今では毎日こんな面白い姿でくつろいでいるんですね。

「パナはおそらく虐待されていた猫で、その時に尻尾をなくしたのだろうと保護団体の方に言われました。お迎え当初は常にビクビクしていて可哀想でしたが、やっと慣れてくれて、こんな風に笑える姿も見せてくれるようになりました。うんと大切にしようと思ってます」

◇ ◇

漫画家であるTONOさんは、これまで一緒に暮らしてきた猫たちとの日々を漫画に描いています。

「パナは今まで飼った猫の中でもいちばんおとなしく、飼いやすくて健気な良い猫です。パナとの出会いや性格など、パナとの暮らしは朝日新聞出版社『しましまえぶりでぃ』の5巻目や、秋水社の『私の部屋の猫放題』の2巻目に詳しく描いています」(TONOさん)

なくした尻尾に秘められた、壮絶な過去を持つパナちゃん。TONOさんの愛情に包まれて、今ではたくさんの人を楽しい気持ちにさせるオモシロ可愛い姿を見せてくれる、幸せな猫ちゃんになりました。

■猫の描写が可愛いTONOさんの最新著書『TONOちゃんのしましまえぶりでぃ( 5)』

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