ぬこくん(8歳11ヶ月・オス)は、2014年9月に神奈川県在住のTさんに迎えられた。
愛知県に住むTさんの甥っ子が自宅近くの居酒屋にいると、子猫の鳴き声が聞こえてきた。声のする方を探してみたら、居酒屋の立て看板の下から子猫がもぞもぞと出てきたので保護したそうだ。ただ、甥っ子は猫アレルギーのため世話をすることも、飼うこともできなかった。兄嫁がTさん夫妻に「飼わないか」と打診してきたので、しばらく考えた後、引き取ることにしたという。
本当に飼わないの?
当時、Tさんは犬派で、猫を飼うとは想像もしていなかった。しかし、義理の姉がぬこくんの可愛い写真を何枚も送ってきて、「こんなに可愛い子だけど引き取らなくていいの?里親募集に出しちゃうよ?ほんとにいいの?後悔しない?こんな可愛いんだよ?」と何度も念を押してきた。だんだん気持ちが揺れ始め、最終的には兄嫁の、「ほいじゃ、飼わなければほんとに里親募集に出すねー」という一言で、「ちょっと待ったー!うちで引き取る!」と、飼う決断をしたそうだ。
飼い始めの頃はまだ生後4ヶ月だったこともあり、1匹でお留守番させるのが心配だった。
「見守りカメラの範囲内にぬこが映っていないと、どういう状態か不安になり、会社を早退したこともあります。急いで帰って確認したら床ですやすや寝ていましたw」
「かわいい」と何度言ったか分からない
ぬこくんは、3歳の頃に突然、免疫介在性溶結性貧血を発症。酷くなった時は胸水がたまって3週間入院した。入院中にできた傷が原因で尻尾が壊死して、5〜6cmほどちぎれて短くなるというハプニングもあった。
小さい頃は人見知りせず、誰とでも喜んで遊んでいたが、大人になるにつれて人見知りが激しくなった。
「客人によってはナデナデOKな場合もありますが、基本的には迂闊にお触りするとシャーの洗礼を受けます」
ぬこちゃんが来てくれたお陰で、日々の喜びや楽しみがどれだけ増えたか分からないというTさん。「人生でこれほど『かわいい』という単語を口にするとは思ってもみませんでした(笑)可愛いって言わない日はないです!」