急逝した猫にそっくりの子猫を家族に 最初からフレンドリー、足元でゴロンゴロンして抱っこをせがむ

渡辺 陽 渡辺 陽

急逝した猫にそっくりの子猫

ソルくん(2歳・オス)は、2021年7月初旬に保護された。愛護センターに収容されていたのだが、保護猫活動をしている人が引き出し、ジモティで里親募集したという。当時の年齢は生後2カ月から3カ月半ほどだった。

神奈川県に住むSさんは、二人の娘にアレルギーがあり、夫の同意がなかったため、ずっと猫を飼うことができなかった。しかし、娘たちが成人して、アレルギーの症状が落ち着いてきた。そこで娘たちが共謀。家族で食事をした帰り、ほろ酔いでご機嫌だった父親を百貨店のペットショップに連れて行き、子猫を抱かせて陥落。ロシアンブルーの珊瑚ちゃんを迎えた。それ以来、すっかり猫中心の生活に。2匹目は保護猫を迎えたいと思い、茶トラ猫のシンバくんを飼っていたのだが、心肥大で急逝したそうだ。

「友人からシンバによく似た子猫が里親募集をしているよ、と連絡をもらいました。先住の猫が急逝したばかりだったので迷いましたが、このままだとこの子は行き先がないということで応募しました」

話は順調に進み、7月19日にソルくんを迎えた。

フレンドリーな子猫

ソルくんが来ると、先住猫の珊瑚ちゃんは完全拒否した。しかし、ソルくんは果敢にコミュニケーションを取ろうとした。人間に対しては最初からフレンドリーで、リラックスしていたという。

ソルくんの名前は「太陽」を意味していて、明るく元気であってほしいという願いが込められている。とても甘えん坊で、飼い主さんが朝起きて食事の用意をすると、足元でゴロンゴロンして、お腹を見せて抱っこをせがむ。

Sさんは、ソルくんを迎えて「家族の連携が取れるようになりました。また、仕事から帰る時には、猫たちに早く会いたくて寄り道をすることが減りました。家族の時間が増えました」と言う。

ソルくんに、「愛してるよ、ありがとう。いつまでも元気で」と伝えたいというSさん。充実した猫ライフを楽しんでいる。

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