定点回収で保健所に来た子猫
茶々ちゃん(6歳・メス)は、定点回収されて保健所にやってきた。定点回収は今はほとんどの自治体が実施していないが、当時は市の委託業者がゴミ収集車のようなトラックで不要な犬や猫、野良猫、野良犬を回収していた。
千葉県に住むHさんがかつて勤めていた職場は保健所のすぐそばにあったので、元同僚のAさんが子猫の声がするのに気がついた。Aさんはすぐに保健所に駆けつけ、「責任を持って里親を探す」と約束して、茶々ちゃんと一緒に保護されたハチワレの子猫を保護した。
可愛い子猫に一目惚れ
Hさんは幼い頃から猫と一緒に寝る生活に憧れていた。夫は猫を飼うのに消極的だったが、Hさんがゆっくりと猫好きに”教育”したという。
2016年4月14日、HさんはAさんから、「子猫を保護した」と連絡を受け、茶々ちゃんの写真を見せてもらった。
「二人とも一目惚れしました。子猫なのにはっきりとした正統派三毛柄で、可愛い顔をしていたのです。すぐにAさんに『この子を迎えたい』と伝え、4月23日に我が家に連れてきてもらいました。一緒に保護されたハチワレの子猫も別の里親さんのところで幸せになったそうです」
茶々ちゃんは部屋中を探検し、その途中でトイレを見つけ、自ら用を足した。
「その瞬間は今でも忘れません。猫って教えなくても自分でトイレができるんだと感心しました」
たまらなく愛おしい
茶々ちゃんは子猫の時、撫でられたり触られたりするのが大嫌いだった。1歳半くらいからは徐々に撫でると気持ち良さそうにしてくれるようになったそうだ。
「今ではマッサージやブラッシングが日課になっています。シリコン製のブラシがお気に入りなのですが、この製品を使うようになって変わったように思います」
わがままでツンデレの女王様の茶々ちゃん。しかし、膝の上では寝てくれるし、夜も一緒に寝てくれる。そのギャップがたまらなく愛おしいという。
「猫は嫌いなのですが、自分を人間だと思っているのか、知らない人にも物怖じせずによって行きます。頑固で、お利口。三毛猫らしい猫です」