百貨店大手・伊勢丹が新宿店で4月5日から開催している「2023 伊勢丹フランス展」のビジュアルで国旗の間違いがあり、新宿店食品の公式アカウント、伊勢丹グルメ/ISETAN(@isetan_g_event)は7日、「装飾デザインに一部誤りがございました。4月6日より訂正しております。謹んでお詫び申し上げます」と謝罪しました。
フランス展にPRに使われているビジュアルで、2カ所に描かれた国旗がオランダ国旗になっていることがネットで話題に。「なぜ、誰も間違いに気づかないのか?せっかくのフランス展が台無しです」と6日午後にあるユーザーが指摘したツイートは130万表示されるなど拡散しています。ツッコミどころの多いこのビジュアルに対して、「この3色旗は誰んだ?おらんだ!」「国旗もそうですがコラージュがイタリア語」「cantatoとイタリア語が入っているし、バイクデザインもイタリアを想起させる」「自転車の国といえばオランダとデンマーク。やっぱりフランス感は無い」など指摘コメントが相次いで寄せられています。
サイト「世界の国旗」によると、フランス第5共和国の象徴である3色旗は、通称トリコロール(フランス語で3色の意味)と呼ばれ、フランス革命下、国王の色(白)とパリ市の色(青、赤)が結びついて生まれたといいます。一方、オランダ国旗の起源は、オランダがスペインからの独立をかけた80年戦争(1568年~1648年)まで遡り、蜂起の先頭に立ったオラニエ公の紋章の色がオレンジ、白、青で、オレンジ色は徐々に赤へと変化。1937年には赤、白、青の三色が正式なオランダの国旗として制定されました。なお、ルクセンブルクの国旗はかつてオランダの統治下にあったためよく似ていおり、青が少し淡い色(空色)になっています。
7日午前、フランス展のサイトを開くと、ビジュアルは別のデザインになっており、国旗は描かれていませんでした。また指摘されたcantatoのイタリア語も見当たりませんでした。