「憎むべきすべての不適切行為を根絶」乃木坂46池田瑛紗さんへの恐怖ツイート 東京藝大、箭内道彦・新所長 再発防止の講習実施へ 

伊藤 大介 伊藤 大介

東京藝術大学は4月5日、藝大アートプラザ所長にクリエーターの箭内道彦(やない・みちひこ)さん(58)が就任したと発表しました。箭内さんは着任あいさつで、大学関係者が乃木坂46の池田瑛紗(てれさ)さん(20)への不適切投稿を行った件について触れ、「再発の防止は大きな責務です」「憎むべきすべての不適切行為が根絶される東京藝大を早急に実現する」と決意を表明しました。

特定の学生への接触想起

箭内さんは東京藝大の学長特命・美術学部デザイン科教授で、大学内のギャラリー「藝大アートプラザ」の新所長に4月1日付けで就任しました。

藝大アートプラザは3月26日、業務委託している男性スタッフが、乃木坂46の池田瑛紗さんが東京藝大に合格したニュース記事を引用した上で、「職権をついに濫用する時が来ました」とツイートしました。その後、男性スタッフは「先ほどのツイートで誤解を招きそうな表現がありました」と当該ツイートを削除しましたが、藝大アートプラザは3月28日、「その職分を利用して特定の学生に接触することを想起させる内容」「不快感と恐怖感を感じさせてしまうもの」として、男性スタッフとの業務契約を解除し、謝罪しました。

誤解でなく実害

箭内さんは藝大アートプラザ所長の着任あいさつで、不適切ツイートについて「誤解でなく実害」と断じ、「憎むべきすべての不適切行為が根絶される東京藝大を早急に実現する」とあらためて決意表明しました。

東京藝大はまいどなニュース編集部の取材に対し、男性スタッフが今後、東京藝大および藝大アートプラザに関わる業務に就くことはない、としており、池田さんら著名な学生へのサポート体制については「本学としましては、全学⽣に対して必要な学習⽀援、就学環境を整えるべく尽⼒しております」と回答しました。

また、「問題を共有し、再発防⽌のための講習を実施する予定です」としており、講習を行う意向も明らかにしました。

まいどなニュース編集部は、藝大アートプラザのスタッフだった男性に対し、「職権をついに濫用するときがきました」という投稿の真意などを問う質問文を送りましたが、期日までに返答はありませんでした。

箭内さんは「藝大アートプラザは、時代とともに常に価値観を最適にアップデートさせ続けなくてはなりません」「すべての新入生の学校生活、創作活動が、健やかで安全な日々であるために藝大アートプラザも、さらなる改革を進めて行きます」と着任あいさつを締めくくっていました。

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