マスクの着用が、3月13日から屋内外問わず個人の判断に委ねられました。アクトインディ株式会社(東京都港区)が、同社の運営するお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア『いこーよ総研』にて「今後のマスク着用」についての調査を実施した結果、自身のマスク着用については、4割弱の人が「屋内や混雑している場所などではマスクをつける」と回答しました。一方、他人のマスク着用については、屋内外問わず約半数の人が「混雑時やお互いの距離が近い時にマスクをしていない人がいると気になる」と回答したそうです。
調査は同社の運営する子どもとお出かけ情報サイトおよび同サイトのアプリ利用した小学生以下の子どもを持つユーザー386人を対象として2023年3月にインターネットで実施されました。
まず、「今後の大人(自身)のマスク着用についての考え」を聞いたところ、38%の人が「感染症対策目的で屋内や混雑している場所などではマスクをつける」と回答。一方、「感染対策目的で場所を問わず自宅以外ではマスクをつける」という、これまで同じように場所を問わずマスクを着用するという人も30%を占めています。
また、「子どものマスク着用」についても、大人と同様に「感染対策目的で混雑している場所などではマスクをつけさせる」が最も多く40%。一方、「感染対策目的で場所を問わず自宅以外ではマスクをつけさせる」と答えた人は14%と、大人と比べて大幅に低い結果となりました。なお、13%の人が「今までもマスクをつけさせていなかったし、これからもつけさせない」と回答していました。
次に、「屋外施設でマスクをしていない人がいた場合の気持ち」を教えてもらったところ、「混雑時やお互いの距離が近い時にマスクをしていない人がいると気になる」が48%で最多に。また、屋内施設の場合でも、「混雑時やお互いの距離が近い時にマスクをしていない人がいると気になる」が最も多く51%を占める結果となりました。
最後に、「お出かけ施設を選ぶ際に、施設が利用者にマスク着用を推奨していることの影響」について聞いたところ、「マスク着用推奨状況は気にせず施設を選ぶ」が41%で最多となりました。
一方、「屋外施設は気にならないが、屋内施設ではできるだけ推奨している施設を選ぶ」(22%)など、「マスク推奨をしている施設」を選ぶ人は約6割に上り、特に屋内施設に関してはマスク推奨が安心材料と考えている傾向がうかがえました。
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調査を実施した同社は「3年間という長い間のマスク着用に慣れてしまったこともあり、政府の指針が変更されたことですぐに行動や意識が変化する状況にはなっていませんが、少しずつ変化の兆しも見えてきています。夏に向けてマスク着用が不快になってくるにつれて状況も変わっていくのではないでしょうか」と推測しています。