「この先100メートル通行止」。そんな文言とともに、店が並ぶ道路の向こう側でスヤスヤと眠るネコの写真がツイッターに投稿され、話題になっています。一瞬驚かされますが、よく見ると手前の街並みはジオラマ。「かわいい怪獣さん」「シン・ニャジラ」と大好評で、いいね数は投稿から1日で2万件を超えました。
投稿主は、大阪市天王寺区にある「ジオラマ食堂」(@officia86839977)代表の寺岡直樹さん。レイアウト(鉄道模型台)を眺めたり、自分の模型を走らせたりできる鉄道カフェですが、何と言っても保護猫とふれあえるのが大きな特徴です。2020年に生まれたばかりの子猫を保護したことに始まり、今では店内などで約100匹を保護しています。ツイッターでは以前からネコたちの写真を投稿していますが、19日の写真はよりインパクトが大きかったことで拡散されたようです。
今回登場したのは新入りの「ボブ」君(推定4歳)です。もともとは地域猫。とある家族が保護して飼っていましたが、そちらでも事情により飼えなくなってしまいました。今年2月、ジオラマ食堂がボブ君の子供たち5匹とともに保護。子供たちは三重県にある別のジオラマ食堂に移り、ボブ君だけがここに残ることになりました。
しばらく別室で様子を見て、お客さんと交流するジオラマ部屋でデビューしたのはつい数日前。おとなしい性格で人間にはとても慣れているといい、どうやら「接客」には向いているようです。尻尾の先が二つに分かれている珍しい「カギしっぽ」も好評だとか。ベストポジションで眠ったことで、デビュー早々にお店のPRに一役買ったボブ君、あっぱれ!
「ジオラマ食堂」はJR寺田町駅から徒歩2分。大阪市天王寺区寺田町2-5-16 グランコンフォート天王寺ビル1F。電話番号は06-6776-2460。