「うん、台風だし、地域猫が家の中に避難してくるのは分かるよ。でもなんか違う動物もおるんだが…いつから我が家は動物園になったんや…」とつぶやき、ノア@廃線跡にもう一度列車を(@Noa3Tr)さんがTwitterに投稿した画像が話題です。そこに写っていたのは、台風の激しい雨風から逃れ、ノアさんのお宅に避難した茶トラの地域猫ちゃん……のために用意された猫用フードをもりもりと食べている、明らかに猫ではない2匹のナゾの生物!
「いやだれぇぇぇぇw」「違和感無く座っていてウケる」「思わず2度見しました笑」「何勝手にメシまで食ってるんw」と、ツッコミと爆笑のリプライが殺到した嵐の日の珍客について、投稿者のノアさんにお話を聞きました。
ナゾの動物の正体は「アナグマ」
寄せられたリプライによると、地域猫に紛れてノアさんのお宅に避難していた2匹のナゾの動物の正体は「アナグマ」。この日、ノアさんの住む地域は台風14号の影響を受け、激しい風と雨に見舞われたそうです。そんな荒天の中、救いを求めてやってきた地域猫とアナグマについて、投稿者のノアさんにお話を伺いました。
変わった猫だなぁ…言葉を失いました
ーーお住まいの地域では台風14号の影響がかなり大きかったのですか?
「雨風共にかなり強く、雨戸を閉めていなかったら、おそらく窓ガラスは割れていたのではないか…と思う程でした。特に目立った被害はありませんでしたが、翌日、折れた木の枝や家の塀が風に飛ばされ、いたるところに散乱していました」
ーーご無事で何よりでした。台風の日は地域猫ちゃんがよく避難しに来るのですか?
「台風に限らず、暑い日や寒い日など、外での生活が危険だと判断した時に、ご近所の住民の方々と協力しながら見守っている地域猫が自分から家に入って来ます。ドアを閉めていても自力で開けたり、網戸の隙間など、我々家族が気付かないスペースから入って来るようです」
ーー今回、いつアナグマが避難していることに気づかれたのですか?
「冷蔵庫に飲み物を取りに行った時でした。変わった猫だなぁ…と思い、よくよく見てみると猫ではないことに気づき、言葉を失いました。こちらの家は自宅から徒歩10分ほどの距離にある父方の実家なのですが、台風の影響で庭が荒れることが予想されたので、翌日の片付けを手伝うため、この日はこちらに泊まっていました。家の裏が山なので、多分そこに巣があるんだと思います」
目が合っても動じていませんでした
ーー2匹が「アナグマ」だとすぐにわかりましたか?
「最初は、イタチかハクビシンか、もしくは、アナグマかタヌキのいずれかだと思いましたが、スマホで調べた特徴と一致したので、アナグマだと断定しました」
ーー今までにもアナグマが入って来たことが…?
「私が見たのは今回が初めてでしたが、両親は以前にも数回見たことがあるそうです。ちなみに、私がまだ小学生の頃にはタヌキが来たことがありました」
ーー避難中のアナグマはどんな様子でしたか?
「人間や猫のことは気にせず、2匹とも猫用の市販のキャットフードをパクパクと食べていました。少し目が合ったのですが、全く動じていませんでした」
ーー台風が過ぎた後、地域猫ちゃんとアナグマたちはどうなったのでしょうか?
「猫は翌日も普通に、家の中でエアコンの風にあたりながら寝ていました。アナグマたちは撮影した日以降見ていませんが、おそらく山の巣穴に帰ったのだと思います。寄生虫や感染症も心配でしたので、アナグマが帰った後は床を殺菌しました」
◇ ◇
台風後の片付けを手伝うため、お父さんのご実家に泊まっていたという、家族思いのノアさん。ノアさんのご家族は祖父母の代から猫を愛する愛猫家ファミリーで、ご自宅にも猫ちゃんがいるのだそうです。そんなノアさんは、「五ヶ瀬川鉄道保存会」の会頭を務める、鉄道を愛する高校生。YouTubeチャンネルに音楽作品を投稿する才能を生かし、鉄道旅の最中に見かけた駅ピアノで人気DJ、アヴィーチの楽曲を演奏し、たくさんの拍手をもらったそうです。