隠れアンパンマンの点字ブロック交換へ 回答拒否から一転、アンパンマンミュージアムが再回答 「ご意見を真摯に受け止める」

黒川 裕生 黒川 裕生

神戸と仙台にある施設「アンパンマンこどもミュージアム&モール」内の点字ブロック(点字鋲)の一部がアンパンマンの顔になっている仕掛けについて、視覚障害者らが「子供がここでしゃがみ込んだりすると危ない」と指摘していることを受け、神戸の施設に見解を聞いたところ、「お答えしかねます」とだけ回答があった。この顛末を書いた記事が配信された数時間後の14日午後、担当者から「あらためてきちんと回答したい」と連絡が来た。いわゆる“隠れアンパンマン”については今後、通常の鋲に順次交換していくという。

3月8日、視覚障害者の間で以前からこの仕掛けが問題だと指摘する声があるという事情を説明した上で、施設に問い合わせた内容は次の4点。

①点字ブロックのひとつを隠れアンパンマンにした理由

②視覚障害当事者からの「危険だ」という意見についてどう考えるか

③安全面で施設としてどのような配慮をしているのか

④導入時に内部で疑問や反対の声は全く上がらなかったのかどうか

13日の段階では「お答えしかねます」と事実上の取材拒否だった。14日午後に一転、再回答として施設担当者から届いた内容は、次の通り。

①当時の経緯を知る担当者が不在のため、詳細な記録がございません。

②ご意見を真摯に受けとめて、通常の点字ブロックに順次交換いたします。

③点字ブロックに関しての特別な対応はしておりません。隠れアンパンマンを探そうといった積極的な広報を控えております。

④当時の経緯を知る担当者が不在のため、詳細な記録がございません。

SNSなどで声を上げていた視覚障害者のひとりは「多くの家族連れが利用する春休みシーズンの前にご対応くださったことは、とてもありがたいと思います」と受け止める。

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