卒業から7年 元AKB48宮澤佐江は燃え尽き症候群の真っ最中 「舞台や映画、充実感は最高です」

石井 隼人 石井 隼人

「正直なところ、今も燃え尽き症候群です」

AKB48元メンバーで女優の宮澤佐江(32)はそう打ち明ける。幼いころからアイドルに憧れて、10年間アイドルとして駆け抜けた。アイドルになる夢を叶えた今、人生の道標をどこに刺すべきなのか?宮澤は前進しながらも、模索している。

やり切った、だから卒業できた

2004年に行われた第二期AKB48追加メンバーオーディションを経てAKB48に加入。在籍中はシングル選抜メンバーに選ばれたり、ユニットを組んだり、上海のSNH48やSKE48でも活躍。加入10年目となる2016年にグループを卒業した。

宮澤は「AKBグループを卒業して早7年が経ちますが、改めて振り返って思うのは『天職だったなあ』ということ。アイドルは自分にぴったりの職業だったと思います」と懐かしむが、「やり切った!」という満ち足りた感慨も同時に湧いてくる。「やり切った!その気持ちがあったからこそ、卒業できた。悔いを残して卒業はしたくなかったので、それがちょうど10年という区切りでした」と明かす。

燃え尽き症候群のワケ

10年間、しかも宮澤は中国や名古屋で活動するなど、アイドルという生き方にかけた熱量と労力は計り知れないものがある。「正直なところ、今も燃え尽き症候群です。上海に行ったり名古屋に行ったり、10年という時間の中で考えられないくらい濃い経験をしたと思うと、燃え尽き症候群だろうなと自分でも思います。20代前半で一通りのことをやってしまったわけですからね」と笑う。

夢を叶えてしまった後の今の夢。それは「新しい目標を見つけること」だという。現在は舞台を中心に俳優としてのキャリアを積み重ねている最中。3月17日には、ヒロインを務めた映画『犬、回転して、逃げる』が公開される。

プレッシャーと緊張と不安を抱えて

「仕事が嫌だという気持ちは一切ありません。舞台や映画など、終演後や完成した後に感じる充実感は最高。私はそれが好きだから今のお仕事を続けていると実感します。でも今はまだいただいたお仕事に対して『私に出来るのか?』というプレッシャーと緊張と不安の方が『楽しい!』を上回っている。だから目標と夢が定まらないのかも。心からこの仕事が楽しいと思えるようになりたい。それが今の自分の目標であり、憧れでもあります」

でもきっと、進むべき道はすぐに見えてきそうな気がする。というのも本人は確信しているからだ。「ステージに立ったときに醸し出せるオーラには自信があります。自分をステージで開花させることが、私には出来るんです」と。

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