Z世代に「セレクト学生服のレンタル」好調!?…制服メーカー、原宿に続き千葉でもショップ展開 コロナ禍で制服に「特別な思い」

松田 義人 松田 義人

 

「制服」と聞くと、かつては規律的なイメージを強く抱いたものです。しかし、Z世代にとっての「制服」のイメージはちょっと違うようです。

2023年1月、創業170周年を迎える制服メーカー・カンコー学生服。千葉・浦安に「制服でテーマパークをもっと楽しく」をかなえるセレクト制服(制服風ファッション)のショップとして、「カンコーショップイクスピアリ」をオープンさせました。約1500点もの制服風アイテムを取り揃え、主にZ世代を中心に友達同士、カップルなどが連日同店を訪れ、セレクト制服をレンタルし「ファッション」として楽しんでいます。

制服のお揃いの中で「ちょっとした自分らしさ」を

カンコー学生服がセレクト制服のレンタル店を始めたのは、2018年のこと。「カンコーショップ原宿」でセレクト制服のレンタルを始めたところ、年々利用者が増加したため、今回の千葉・浦安のレンタルショップオープンに至りました。カンコー学生服の担当者に聞きました。

「原宿の店でのニーズの高まりと合わせて、弊社の研究所で行った『かわいい制服研究室』の結果を受け、『カンコーショップ イクスピアリ』をオープンさせました。中高生にとっての制服の『かわいい』には『友達同士、お揃いコーデを着る中で、ちょっとしたした自分らしさを出す』といったものがあることがわかりました。この結果から、制服を自分らしくかわいく着こなし、気軽にファッションアイテムに取り入れられる場所を用意したいという思いもありました」(担当者)

同店の利用者の大半はZ世代中心ですが、必ずしも「中高生」というわけではありません。「学生時代よりも、もっとかわいい制服を着てみたい」「特別な場所(テーマパーク)での時間を、今では着られない制服で過ごしたい」と、制服に思い入れがある人全般の支持を集めています。

「お店は商業施設の中にあるため、『制服を着用をして、電車移動するのは恥ずかしい』といった方でも、お店に来て着替えていただき、さらにお荷物のお預かりも行なっていますので、気軽にご利用いただけると思います」(担当者)

コロナ禍で「制服への特別な思い」

「制服に思い入れがある」「制服をファッションに取り入れる」と聞き、アイドルグループや海外ドラマなどの影響も考えましたが、それだけではないようです。コロナ禍で「制服を着て、友達同士の同じ時間を過ごす」という経験が激減したことで、制服への特別な思い入れが高まっているそうです。

「コロナ禍の影響で、中高生でも制服を着用する機会が減っていると聞いています。このことで、学校制服はもちろん『制服』というものに愛着を感じ『もう一度着たい』と思っていただける方は多くいらっしゃいます。お揃いコーデで写真をたくさん撮り、お友達同士、カップルでシェアすることで絆を深め、SNS映えなども狙っていただければと思います。従来の学校だけでなく、テーマパークをはじめどんな場所・シーンでも『制服はいつも思い出と一緒』というような概念が、日本の文化として定着するとうれしいです」(担当者)

コーディネート提案も

同店のラインナップの中には、従来の制服のスタイルを踏襲しながら、カラフルにしたものなどアレンジを加えたものが数多くあります。友達が別々に試着室に入り、同じタイミングで試着室から出てくると、友達同士で「かわいい!」「似合ってる!」と感想を言い合い大盛り上がりすることもあります。

「中学・高校を卒業し、『もう制服が着られない』と思われている方も、ぜひ制服をレンタルしていただき、さまざまなシーンで楽しく過ごしていただければと思います。サイズなどがご心配な方でも豊富にサイズを取り揃えていますので、ぜひ一度お問合せください。『カンコーショップ イクスピアリ』では、英語が話せるスタッフやコーディネート提案ができるスタッフもおりますので、お気軽にご来店いただければと思います」(担当者)

肝心のレンタル料金は、アイテム数やレンタル日数によって異なりますが、当日返却で2千円〜8千円、1泊2日で2千5百円〜1万円。2泊3日で3千円〜1万2千円など。また、利用の際には身分証(学生証・保険証・運転免許証・パスポートなど)が必要です。興味のある方はぜひ詳細をチェックしてみてください。

▽カンコーショップ イクスピアリ
https://kanko-gakuseifuku.co.jp/shoplist/selectsquare_iks

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