4歳の双子の男児を持つ漫画家でイラストレーターのさゆり(@NANASHIORI)さんの漫画にツイッターで注目が集まっています。
子どもたちを連れて歩いていると声を掛けられることがあるというさゆりさん。「双子ちゃん?」と聞かれるとやや構えてしまうそうです。というのも、「そうです」と答えると、「うわー…」と何か言いたげなリアクションをされることが多いからです。
恐らく「大変だね」という意味合いで言っているのでしょうが、子どもたちからすると「何で、『うわー』なの?」。子どもたちが違う意味で捉えてしまう懸念もあり、さゆりさんは伝え方を悩むこともしばしばだといいます。
そんななか、今度は年配の男性から「お、なんや!双子か!」と声を掛けられ、思わず身構えます。しかし予想に反し、男性は「あらぁ~そっくりやわ。どっちもおっちゃんより男前やな。ありがとうな。みんな風邪ひくなよ」と去っていきました。さゆりさんはこの言葉がとても嬉しかったそうで、漫画の最後は「優しい言葉を掛けてもらえた日は心が軽くなる」と締められています。
投稿者のさゆりさんに聞いた
ーーよくあるリアクションなんでしょうか。
「よくあります。SNSでも読者さんが、同じ経験をした、もっと冷たい言葉を投げ掛けられたとたくさんコメントを頂きました。双子に限らず、結構よくあることなんだと思います。
私はもう慣れましたが、それでもやっぱり『うわ~』とか『双子って1度に済むから楽だよね』って言われると『言う前に、相手がどう思うか想像して欲しいな…』って思います。でも言った側は悪気が無い方が殆どなので難しいな…と漫画を描いて思いました」
ーーお子さんたちに対して伝え方を迷うとも描かれていました。
「『何でだろうね~』と言うだけで、何も伝えませんでした」
ーーおじさんからの声掛けは。
「嬉しかったです!怖そうな人だな…と思っていたのが申し訳ないくらい優しい人でした。温かい言葉をかけてくれる人や見守ってくださる優しい方もたくさん居るので、本当に有り難いなぁ…と子育てをしながらいつも思います」
◇ ◇
投稿には、「声をかけてもらうなら圧倒的に後者の方が嬉しいですよね。おっちゃんグッジョブ!」「どうかこういうおじが世の中に増えますように」と男性に賛同する声、「年子でもうわーみたいな反応される」「年子だからよく言われるw 可愛いも2倍ですよって返してます」と、似た経験をした人の声も寄せられました。
さゆりさんは双子のお子さんとのエピソードを綴った書籍『嵐を生む双子怪獣はるくんとあっくん』を出版されています。双子を持つ親御さん、手に取ってみてはいかがでしょうか。