カナダにいた日本人留学生…なぜかアメリカで拘束されていた 理由に驚く人続出「日本人には理解し難い罠」「地元の人どうしてるんだ?」

中河 桃子 中河 桃子

「【注意喚起】最近お客様で実際に起きた話です。
カナダ・アメリカ国境は壁も何も無いエリアがありますが、そこを踏み越えてアメリカ側へ入りアメリカ警察に拘束された方が居ました。数週間拘束された後、結局カナダへの再入国が出来ず日本へ直接帰国する羽目に・・。」とツイートしたのは、カナダ在住の「マイルストーンカナダ」(@MilestoneSyrup)さん。

マイルストーンカナダさんは、語学留学や専門学校、公立カレッジ、永住権などを扱う現地エージェントです。普段は現地の求人や空き部屋、ワーキングホリデーなど、移住・留学を考えている人へ役立つ情報をTwitterやYouTubeで発信しています。

アメリカとカナダの国境とはいっても、どこからがカナダで、どこからがアメリカなのか…パッと見る限り、日本人にとっては県境ぐらい、なんの変哲もない町並みです。そんな“国境にまつわるトラブル”について「地元の人どうしてるんだ...?」「そこまで厳密にやるのなら、やはり前の米国大統領のように国境に壁を巡らすのが良いですね」「国境って有刺鉄線の付いた壁で仕切られてるイメージがあったけど、こんな国境もあるのか…」「日本人には理解し難い罠」「わからん…というか日常で意識することないもんなぁ...」などのコメントが。

島国に住む日本人にとっては、国境といえば海を越えること。いまいちピンと来ない“不思議な事件”かもしれません。

「監視人も一見すると居ませんが…」

当時の状況についてマイルストーンカナダの代表芦田さんに話を聞きました。

――この出来事を知った時の状況は?

「当事者は弊社のお客様です。発生したのは2022年11月末頃のブリティッシュコロンビア州でのことです。ホームステイに同居する学生さんから、ご本人が数日間帰宅していないと連絡いただき、状況を知るに至りました。

在バンクーバー日本総領事館へ相談したところ、シアトルの日本領事館が現在対応中という事がわかりました。またご本人からもホームステイ先へ電話があり、アメリカの連邦施設に拘留されている事がわかりました。

カナダに再入国出来なかったのはカナダの移民局が入国拒否をしたためですが、その理由は結局よくわかりません。そのため仕方なく一旦日本へ戻る事にされました。なおアメリカで拘束された時はパスポートなどの身分証明書も無かったので、もろもろの手続きに非常に時間を要しました。ご本人は友人と国境近くまで行き、軽はずみな気持ちで国境を越えてしまったようです」

――国境をガードするものがなくても、警備する人など誰かが終始見張っている?

「聞くところでは、国境設備が無いエリアは監視人も一見すると居ませんが、国境を越えるとUS側の警察・警備の人がすぐに来るそうで、なんらかの方法で監視はされているようです。

今回のように、留学生が軽はずみな気持ちで踏み越えて拘束される、というような同様の事例は過去にもあったようです。現地人や犯罪者も国境を踏み越えているかはわかりません」

――国境を越えたい場合、このあたりに住んでいる人はどこから入国・出国を?

「国境線には、何カ所も出入国のゲートがあります。そこに両国の入国管理局・移民局があり、入国手続きをした上で行き来します。必要ならそこでビザも発行します。この施設を通過せず国境線を自分の足で踏み越えると不法入国という扱いになります」

◇ ◇

不法入国してはいけないならゲートが張り巡らされているはず、ゲートがないから国境を越えても良い、と強引に解釈していたら痛い目を見る案件です。今回、なぜカナダが入国を拒否したかはわかりませんでしたが、一つ言えることは「国境を越えるには出入国手続きが絶対に必要」ということ。陸続きの国へ出かける日本人の皆さん、記念になるからといって軽はずみな行動にはご注意を!

■マイルストーンカナダTwitter:@MilestoneSyrup
■マイルストーンカナダ公式サイト:https://milestonecanada.com/
■マイルストーンカナダYouTube:https://milestonecanada.com/

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