不二家のお菓子「ホームパイ」に、ラッキーな1枚があるのを知っていますか? 人気キャラクター「ペコちゃん」の顔の焼き印が入ったもので、当たる確率は1000分の1。ある男性は3年間毎日、1日平均4枚食べてようやく当てた。その数約5000枚。男性は「苦節3年。意地になりながら食べ続けたかいがあった」と話す。
不二家によると、ホームパイは1968年に発売が始まった。バターを贅沢に使い、オリジナル生地で焼き上げた700層のサクサクとした食感が特徴。ペコちゃんの焼き印は2020年6月に始めたという。担当者は「ホームパイのおいしさとともに、レア感のある焼き印入りのホームパイに出会う楽しさや、開けた瞬間の見た目の楽しさを提供できるのではないかと考えました」とする。1000枚に1枚、ペコちゃんのホームパイを入れており、パッケージの裏側で紹介している。
おみくじは3年間「凶」だったけど…
3年間食べ続けたのは、ツイッター名・お侍さん。ホームパイ好きでよく食べていたが、友人にペコちゃんの焼き印のことを聞き「いつも食べているのに見たことがない。納得がいかない」と思ったという。近所のスーパーで1袋40枚(現在は38枚)入りのものを2袋500円で大量に購入。大みそかや正月、クリスマスなどの行事も関係なく、1日4枚ほどを食べ続けた。好きなものは毎日同じものを食べるタイプといい、「飽きたことは特にないです」と毅然と振る舞う。
実は男性、3年連続でおみくじ「凶」を引き当てていた。アンラッキーなことを受け入れつつも、ついていないなら実力で巻き返せ!と意気込んでいたといい、少し意地になりながら食べた。そして今年2月9日、ようやくペコちゃんを発見。達成感であふれ、「神様に愛されていなくても、徹底的にどうにかなる」と思ったそうだ。
ホームパイに掛かったお金は、3年間で約3万1000円。「意外とリーズナブル。次はもっと早くペコちゃんを出す」と変わらず食べ続けている。