20年前、娘が作り保育園で優勝したピカピカ泥団子を保管する母 「愛に溢れてる」「私もこんな母になりたい」

太田 浩子 太田 浩子

「私が保育園の頃に作ったピカピカ団子を今でも保管してる母。すごい。」

 成人式の日に、こんなコメントとともにLINEのスクリーンショットをツイートしたのは「ハル(@nameko__Q)」さんです。「この子も二十歳になりました」と送られてきた写真の泥団子は、最近作ったかのように表面がツルツルしていて光沢がありますが、実は20年前にハルさんが作ったもの。お母さんは、オレンジ色の細かい緩衝材が入った瓶にいれて、大切に保管してきました。瓶から出した団子を、愛おしそうに手に乗せている写真も一緒に送られて来ました。

「素敵なお母様。羨ましい。そしておめでとうございます!」
「これ、大好き❤️ 愛に溢れてる……泣ける」
「私もこんな母になりたい」
「母の愛を感じてほっこりする。」
「めっちゃ綺麗✨ 愛を感じます🥰💓」

などと、感動した人からコメントが寄せられています。ハルさんにお話を聞きました。

──お母さんは、何かきっかけがあって泥団子を出して来たのでしょうか。

 私が保育園の頃に、ピカピカ団子選手権で優勝したピカピカ団子をずーっと保管していて、ピカピカ団子を作った日から20年経ったから二十歳になったよと連絡をくれたのだと思います。

──20年も保管するって本当にすごいです。きっと、ハルさんが一生懸命磨かれていたことを知っていたのですね。

 ピカピカ団子作りにはまって、ひたすら磨いていた記憶があります(笑)。

──LINEが送られてきたときはどんなことを思われましたか?

 「懐かしい」と思いました。それと同時に、20年間も大切に保管してくれていたことがとても嬉しくて愛されているなぁと実感しました。

──ハルさんと妹さんが失恋すると運命を変えるために、お母さんがピアスの穴を開けるとか、家族でするクリスマス会のビンゴの景品が異常に多い(去年は65個)とか、お母さんのエピソードがたくさんありますね。「ぶっ飛んだ家族」と表現されていましたが、いつごろそう思われるように?

 高校生の頃に、友達の家族の話を聞いて、私の家族は変わってるんだなと気づきました。

──変わっているというか、発想がおもしろくて素敵だと思いました。去年は、ハルさんが参加できなかった家族旅行に、ハルさんが年長のときに描いた自画像のコピーを連れて行ってました。お母さんは、泥団子や描いたものを大切に保管されているのですか?

 はい。私と妹それぞれ段ボール1つ分にパンパンに幼少期の頃の製作物などが入っています。お母さんにあげた手紙や保育園の育児日記なども入っています。

──保管するだけでなく、ときどき出して思い出されたり活用されたりしているのがいいですね。お母さんのこと、ハルさんはどのように感じられていますか?

 母は、娘(私と妹)をいつも一番に考え、すごく大切にしてくれていると思います。娘のことを優先しすぎているので、私はたまには自分のことを優先してほしいとも思っているのですが…でも自慢の母親です。私も母みたいなお母さんになりたいです。

 4月に結婚式を控えるハルさんに、「結婚式で大号泣して化粧が落ちるから、アートメイクを本気でしようと考えている」と話したお母さん。おめでとうございます。

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