SNSで人気の島ネコちゃんたち…たくましくのんびり 10年間撮り続けて、11.6万人が癒やされる存在に

松田 義人 松田 義人

海辺をお散歩したり、海風を受けながらくつろいだり……陽気でおおらかな島ネコたちの姿がインスタグラムを中心に、SNSで話題になりました。

島ネコちゃんたちを撮り続けて10年以上になるゆきじろうさん(@yukijirounyan)によるもので、そのフォロワー数は11.6万人。のびのびとした島ネコちゃんたちは、どれも優しくたくましく、そしてのんびりした表情ばかり。見ているとウットリ癒されてしまいます。

写真を見ていると「島」に自分もいるかのような錯覚も…

 ゆきじろうさんが撮り続けている島は公表されておらず、あくまでも「島」とだけ。いずれも抜けるような青空をバックにした島ネコちゃんたちの、キラリと光る一瞬は、その島の穏やかな空気と優しくマッチし、写真を見ていると、不思議と自分までその場にいるかのような錯覚に陥ります。

写真に魅せられた出版社の女性営業が提案

このゆきじろうさんの写真に魅せられたうちの一人が、自由国民社という出版社の営業部の女性社員でした。この女性社員の提案がきっかけに、ゆきじろうさんが撮り続けた島ネコちゃんたちの写真は、めでたく写真集として出版されることになりました。

担当編集者に聞きました。

「女性営業社員が、ゆきじろうさんのインスタグラムを見て、弊社のヒット写真集『にゃんたま』のような、島ネコちゃんたちの写真集ができないだろうかと、編集の私に提案してくれました。

生き生きとした島ネコちゃんたちの表情と青空の写真がとても美しく、普段は『犬派』の私もすぐに引き込まれてしまいました。

『これらの写真が一冊にまとまったらさぞ素敵だろう』と、さっそくゆきじろうさんにコンタクトを取りご快諾いただき、出版することができました」(担当編集者)

ただし、ゆきじろうさんにとっては、これまで撮ってきた島ネコちゃんたちは、一頭一頭思い入れのある大切な子たちばかり。どの島ネコちゃんも載せたいと思いつつも、出版に際してはページ数に限りがあり、やむを得ず掲載を断念した島ネコちゃんも多かったと担当編集者は語ります。

「編集作業中、ゆきじろうさんと相談させていただきながら、優先的に掲載する写真を選んでいきました。しかし、ゆきじろうさんは『下げてほしくない写真ばかりで、かなり悩みます』『この子はとても気立てのいいかわいい子で、思い出もたくさんありまして…』と、そのチョイスに悩んでいらっしゃる様子でした。同時に、ゆきじろうさんと島ネコちゃんたちの温かい思い出を想像することもできました。

一方、編集者の立場では、読者が本書を手に取ってくれた際のことも想像しながら『ページをめくった際の構成が美しく見えるか』『ネコ好きの人たちの心に響くものになっているか』『さらに、その構成が、著者のパッションをきちんと乗せられているか』と常に考えました。

かなり自問自答しながらの編集作業でしたが、最後はゆきじろうさんの人柄に助けられ、納得がいくものに仕上げられたと自負しています。

島ネコちゃんたちを愛し、大切に思い、『今日もかわいいね』『いつもありがとう』と撮影を続けてきたゆきじろうさんの思いが写真から伝われば幸いです」(担当編集者)

一息つきたいときに、のんびりまったり癒してくれる一冊

 

かわいい装丁とも相まって、ゆきじろうさんの写真がとにかく優しく温かく楽しめる同書。ゆきじろうさんのフォロワーの方はもちろん、さらに新しい「島ネコちゃん」ファンをも巻き込んでいくのではないかと思いました。

最後に改めて担当編集者に聞きました。

「ネコ好きさんはもちろん、そうでない方も、のんびりまったり、一息つきたいときに眺めて、ゆきじろうさんの写真から癒しを感じてくれれば嬉しいです。

パラパラめくって爽やかな景色と島ネコちゃんたちを楽しむもよし、じっくり読んでふかふかの手や陽の光にきらきら透ける毛、ぴょんぴょん伸びたヒゲなど、ネコのかわいいデティールを楽しむもよし、です。

ぜひ手元において、お好きに楽しんでくださいね。ずっと島ネコを撮ってきたゆきじろうさんだからこそ引き出せる、表情豊かで自然な姿が満載です」(担当編集者)

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