「ツッパリとして生きていく!」髪型を変えた息子に両親から容赦ないツッコミが…青春の気恥ずかしさを描いた漫画に共感の声

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

仕事や育児の傍ら漫画を描いているというふくらはぎ太郎さん(@BT62083209)。「#僕なりのヤンキー漫画」などのハッシュタグとともに『今日からオレは!!!』 という漫画を、Twitterに投稿しました。

転校を機に金髪パーマを当て、「今日からオレは!!!ツッパリとして生きていく!」といきがる主人公のタカシ。

しかし、両親から早速、お笑いタレントの「ガダルカナル・タカみたい」と笑われ、出鼻を挫かれてしまいます。

そこで、次はスキンヘッドに挑戦。「ツッパリの最強格はスキンヘッドだ!」とまたもいきがるタカシでしたが、お笑い芸人を目指していたという父親から「今度は井手らっきょか!」「1人たけし軍団かっつうの!」、と容赦ないツッコミを受けてしまいました。

そして30年経ち――中年になり落ち着いた今なお、両親は当時の「1人たけし軍団」のことをイジッてくるのでした…。

そんな内容の漫画。エッジのきいたギャグにクスリと笑えてしまう一方で、青春時代の恥ずかしい思い出、子供の頃から変わらない両親との関係性などの要素も盛り込まれ、どこか物悲しい気分にもさせてくれます。リプ欄にも共感する声が多数寄せられました。

「面白い。(主人公が)ちゃんと帰郷してるのがまた偉いですけど」
「自分のツッコミも傑作だったから余計何度もむし返すんでしょうねえ…」
「ホント親って些細なことでずっとイジってきますよね…それも親戚たち集まってるときに限って…」
「性根のところは社会になんの不満や反発もない従順なピュアボーイやったって事やね」

若気の至りで突っ走り、失敗した経験は誰にでもあるでしょう。そのこともあってか、漫画の内容にとてもリアリティを感じます。もしかすると、これは作者の実体験だったりするのでしょうか…?

ふくらはぎ太郎さんに詳しく聞いてみました。

――今回の漫画のネタを思い付いたきっかけやいきさつを教えてください。

ふくらはぎ太郎さん:漫画のネタを考えるときに、「もしも自分が〇〇(有名な漫画や映画など)だったら…」という感じで作ることがあるんです。今回は、『今日から俺は!!』(西森博之さんによる漫画作品)の主人公で考えてみました。

――なるほど、パロディの要素も入っているのですね。

ふくらはぎ太郎さん:出だしで金髪にするところしか同じではないですが…。ケンカなどとは無縁のパッとしない青春時代を送っていたので、僕なら親に何か言われて、出鼻でくじかれるだろうなと。

――もしかして実話なのかも…と思っていましたが、創作だったのですね!

ふくらはぎ太郎さん:まさか実話だと思われるとは思っていなかったのでびっくりなのですが、「もしも自分が……」という着想で作ったので、それでリアリティを感じていただけたのかもしれません。

――ご自身には、似たような若い頃のエピソードはあったりするのですか?

ふくらはぎ太郎さん:ここまでのエピソードはないですが、僕は食べ物の“ネギ”がめちゃくちゃ好きで、子どもの頃はネギを生で食ってたらしいんですが、実家に帰る度にその話をされたりはします。だいたいの親って、基本的に子供のエピソードトークが好きで、ちょっとイジる感じの要素があると、なおのこと言ってきたりすると思っています。

――漫画では父親が「1人たけし軍団」とイジるところが面白いところになっていますが、ご自身もあの当時のバラエティに馴染みがあったりするのですか?

ふくらはぎ太郎さん:年齢的に「たけし世代」よりは下の、「ダウンタウン世代」になると思います。バラエティは、学校での会話の記憶だと余り見てなかった方かもしれません。「金髪をガダルカナル・タカさんそっくりとイジられたら嫌だろうなぁ」、というところから発想しているので、「そこで髪型を変える→頭を丸める→井手らっきょさん→1人たけし軍団」というロジカルな流れですね。

――Twitter上で、他にも色々な漫画を投稿されていますが、活動をはじめたのはまだ半年前からとか。

ふくらはぎ太郎さん:漫画自体は10年ほど前に何度か描いており、いくつか漫画雑誌の賞(ギャグ方向のもの)をいただいたりもしたのですが、仕事が忙しくなったり、ちょうど子供が生まれたりなど、忙しさを言い訳に描かなくなりました。ですが、何となく燻っている思いがあり、仕事で長期出張中にiPadを購入したのを機に、再び漫画を描きはじめました。昔はアナログで描いていたので、デジタルはめちゃくちゃ便利だなぁと思いながら描いています。

  ◇  ◇

iPadの購入をきっかけに、デジタルで漫画活動を再開したふくらはぎ太郎さん。現状は趣味ですが、「自分の子供に絵本を描いてあげたい」「将来的には漫画を仕事につなげたい」といった目標も持ちながら活動をされているそうです。

「仕事しながらなので、あまり投稿頻度は高くないですが、ボチボチ漫画描いたり、たまに自分が面白いと思うことを呟いたりもしますので、Twitterフォローしてくださると嬉しいです」とのことでした。

■ふくらはぎ太郎さんのTwitterはこちら→https://twitter.com/BT62083209

おすすめニュース

新着ニュース