茶髪ロン毛の…これなに!? 「なまはげ!」「レゲエ」「…貞子…」秋田のホッキョクグマのワラ使いが斬新すぎる

茶良野 くま子 茶良野 くま子

「なまはげ!」

「さすが男鹿っ子」

 「レゲエですか?」

「茶髪ロン毛王子!!」

「これは…貞子…」

秋田県男鹿水族館GAOのホッキョクグマが茶色いふさふさしたものを被って現れ、世間をざわつかせています。2歳のオス、フブキ。産声をあげた瞬間から公式で動画配信され、真っ白むちむちな姿から幼少期は「ちびまんじゅう王子」と呼ばれてすくすく成長。今や体重300kgにもなり、母グマのユキ(23歳)と日本海を臨む広い展示場暮らしです。

いったい何がどうしてこうなった? 貴重な瞬間を撮影、ツイートしたmocoさん(@1209moco)に聞きました。

―何があったのですか?

 「ワラが敷かれた場所に親子でいたのですがユキが少し離れたところへ行き、フブキはそのままオモチャ遊びに。ユキの寝顔を見ようと反対側にあるデッキへ移動して撮影していたら、後ろでゴロゴロしていたフブキがワラをかぶったまま起き上がり、そのままユキの方へ歩いてきた、という場面です」

 ー何がしたかったのでしょう?

「かまってもらいたくて『お母さ~ん、これ見てー!』って近寄ったのかなと思いましたがワラを置くと元の場所に戻ったので、『分けてあげたのかな?』なんて勝手に思ってます。あとでユキがワラに顔をちょこっとくっつけるのを見てほっこりしました」

―カメラを持つ手がプルプルしそう…

「見た瞬間は思わず『ぷぷっ』となりましたが、『これはしっかり撮らなくちゃ!』と…。意外と冷静に撮影できた自分を褒めてあげたいです!」

 ―思わず声出して笑ったという人も

 「フブキの可愛くてお茶目な瞬間を多くの方に見ていただけて嬉しいです。普段あまり興味がない方にも『何?このシロクマ!』なんて思っていただけていたらさらに嬉しいです。たくさんの方からコメントをいただき、とっても温かいなぁ~、Twitterっていいな~と感じました」

GAOの飼育担当者も「ワラをかぶったのは初めて見ました」とのこと。敷かれたワラは環境エンリッチメントの一環として与えており、ファンによる「ほしいものリスト」からのプレゼントなのだそう。

「ユキもフブキもこのワラの上でゴロゴロしたり掘ったりととても楽しそうでした。親子が幸せそうで『良かったね~』と思いました」とmocoさん。札幌在住で、地元の円山動物園で生まれたオスの双子に出会ったのをきっかけにホッキョクグマが大好きに。

「フブキに会うのは2回目です。おおらかで優しい子なんだろうな~と思います。もう、ただただとにかく甘えん坊だな~とも。ひとりで遊んだりもしていたのですが、ふと気付くとユキの方へ行っていて。今回はポリタンの中のブイを取り出そうと何度もチャレンジする根気強さも見えて、たくましさも感じました」

「GAOの放飼場は、いろんな角度からホッキョクグマを見ることができます。今回撮影した場所は外なので同じ空気を感じながら全体を見渡せるのが良いです。他のアクリル越しの場所もそれぞれにホッキョクグマの近さを感じることができ、どこもとても魅力的です」

フブキは3月中には親元を離れ、名古屋市の東山動植物園へ。

これまでたくさんの親子を見守ってきたmocoさん。ひとり立ちするフブキへ向けて、「今のうちに思う存分ベタベタしておいてね。別れはとても辛いと思うけど、頑張って乗り越えてね。きっとまた楽しく幸せに暮らせる日が来るから!と伝えたいです」とエールを送ってくれました。

〈記事中の画像はすべてmocoさん提供〉

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