天真爛漫な「犬くん」とクールでプライドが高めの「猫さま」の投薬事情が、雲泥の差だという漫画が話題になりました。漫画をツイッターに投稿した「松本ひで吉(@hidekiccan)」さんにお話を聞きました。
漫画の1枚目は「犬くん」のお薬事情です。垂れ耳の犬くんはお耳がカユカユになるので、定期的に耳に薬を入れなくてはいけません。薬を入れるときに松本さんが「犬くーん!」と呼ぶと、犬くんは「はーい!」とダッシュで嬉しそうにやってきますが、薬を見て逃げ腰に。でも、松本さんに捕まって、耳にお薬クチュクチュされてしまいます。
一般的に、名前を呼んで叱ったり嫌なことをすると「オペラント条件づけ」になり、名前を呼ばれることとよくないことが結びついてしまって、呼んでも来なくなると言われています。
ところが犬くんは、次に呼んだときも笑顔で走ってきて「あー、しまったお耳だった」とイヤなことを受けても、その次もその次も呼ばれると嬉しそうに走ってきます。そんな犬くんを見て「イヤなことはその日のうちに忘れるのが、毎日楽しい秘訣なのかもしれない」と思う松本さん。
一方、猫さまはお気に入りのおやつ「かつおキューブ」に薬をねじ込まれると、怒って瞬時に吐き出します。そしてそれ以来、薬が入っていなくてもそのおやつは食べないし、なんならおやつの袋を持っただけで消え去ってしまうのでした。「彼の世界から『好きなもの』がひとつ減ってしまった」ことに松本さんは「ごめん」と謝ります。記憶力がいいのもいろいろ大変です。
「猫ちゃん… 猫の記憶力は人より良いと聞きましたが、好きなものが苦手になったままなのは切ないですね 犬ちゃんの嬉しそうに来る様子めっちゃ可愛いです!」
「性格が正反対すぎて凄いw」
「猫にお薬飲ませるときに、獣医さんに『一番好きなおやつであげたらそのおやつがキライになるかもしれないから、2番目くらいに好きなおやつであげてね』って言われました。猫の投薬ムズすぎです💧」
「いやなことは毎日忘れるのが楽しい秘訣ってめちゃくちゃいいですね〜✨私も犬くんみたいに楽しく生きよう🥰」
「うちの柴も猫ちゃん派です…(笑) 大好きなチーズしばらく食べなかった🤣」
などと、コメントが寄せられて、6.2万を超える「いいね」がついています。また、2022年5月に亡くなった犬くんが登場する漫画に「やっぱり犬くんと猫さまの漫画が好き♡」「犬くんの あーしまったおみみだったー が可愛くて何度も見ちゃう🤭」という声も。松本さんにお話を聞きました。
──犬くんの単純さがかわいいです。耳掃除が終わってすぐは、「イヤだったのに…」ってシュンとしたりするのですか?
終わったら終わったことで幸せになれるので、いつも「わーいわーい」とはしゃいでいました。
──終わったことが嬉しいのですね!想像の上をいっていました(笑)。以前の漫画で、猫さまには直接口の中に薬を入れる方がお互いに傷つかずにラクと描かれていました。今も直接投入されているのですか?
えさに混ぜてもばれますし、ちゃんと飲み込んだことを確認できるので口に投入が一番ベストと落ち着きました。投薬器を使うようにし、こちらも猫も慣れてきたので、今やとてもスムーズです。怒りはしますけど。
──短時間で終わるって大切ですね。猫さまは、お気に入りだったおやつを、今も食べずにいるのですか?
だいぶ間をあけたら食べるようにはなりました。
──よかった! コメントのお返事で「確かに子猫の頃の記憶とかもしっかりあるし、侮れません」と書かれていました。
猫は子供のころの味の記憶が嗜好に反映されるという話がありまして。うちの猫も子猫のころおやつにパンをちょこっと食べたりしたことがあるんです。それでこんなにパン好きになったのかなぁと描いたことがあります。きっとみなさんのうちの猫さんも子供のころの記憶がそれぞれあるんだろうなと思います。
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