「人生100年時代」と聞いて「どんよりする人」は61.2%…備えとして必要なのは?

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医療や科学の発展により、100歳まで生きることは珍しいことではなくなる時代が来ようとしています。皆さんは、「人生100年時代」を待ち遠しく感じているでしょうか。日本全国の10代~70代の男女5000人を対象に「人生100年時代マインド調査」をおこなったところ、「人生100年時代」にワクワクする人は約4割にとどまり、6割以上の人はどんよりしていることが分かったそうです。

人生100年時代のライフデザインを支援するライフシフト・ジャパン株式会社が2022年8月に実施した調査です。

「人生100年時代」と聞いてワクワクする人(「ワクワクする:6.1%」「どちらかというとワクワクする:32.7%」の合計)は38.8%、どんよりする人(「どんよりする:17.6%」「どちらかというとどんよりする:43.6%」の合計)は61.2%と、どんより派が大きく上回る結果となりました。

ワクワク派からは「人生を長く楽しめる」「いろいろなことに挑戦できる」「技術の進歩や明るい未来に期待」「子ども、孫の成長を見届けられる」というコメントが寄せられた一方、どんより派からは「健康寿命は短い」「年金、老後資金が不安」「社会、環境、紛争…未来に期待できない」「生きがいがない、孤独」といった不安が寄せられたそうです。

これを年代別にみると、ワクワク派が最も少なかったのは40代で34.3%でした。50代以降では徐々にワクワク派が増えて、70代では52.4%がワクワク派という結果に。

また、男女別にみると、ワクワク派の男性は42.3%で女性は33.2%となり、女性が1割ほど少なくなりました。特に40代女性のワクワク派は27.2%と最も少ない結果となり、女性からは「今の仕事も体力仕事に近いのでいつまでも続けられるとも思えず不安」「正規社員になれず、昇給もボーナスもない現状で、貯金ができないので、まともに暮らしていけるのか不安」「まだ独身で兄弟も独身。子どももいなく、両親は高齢、仕事も今後どうなるのか。不安しかない」といった声が寄せられたそうです。

さらに、現在の生き生き度別にみると、「とても生き生きしている」と回答した人の74.4%が、人生100年時代にもワクワクしていることが分かった一方、「まったく生き生きしていない」と回答した人のワクワク度は、10.5%にとどまったそうです。

続いて、人生100年時代に備えて必要だと思うことを尋ねたところ、「計画的な貯蓄」(65.4%)や「健康・体力づくり」(55.1%)が上位に挙がった一方、実際に行っている人はそれぞれ35.6%、26.4%と大きなギャップがみられました。また、「特に活動・行動はしていない」という人も34%いることが分かったそうです。

最後に、人生100年時代に備えて実践している活動・行動別に「人生100年時代」へのイメージをみると、「これからのライフデザインについての専門家への相談」をしている人のワクワク度が73.5%と最も高く、以下、「移住や二拠点居住など、勤務地に縛られない暮らし方の探索」(68.8%)、「新しい知識や技術を身に着けるためのリスキリング」(68.7%)などと続きました。

一方、「健康・体力づくりのための継続的な活動」をしている人のワクワク度は57.8%、「計画的な貯蓄」は48.5%という結果になりました。

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