みなさんは、「ひとり外食」の経験はありますか。全国の20~69歳の男女2500人に「ひとり外食」について調査をしたところ、この1年間に外食をした人の約半数が「ひとりでの外食」を経験していることが分かりました。また、ひとりで行くことに抵抗感のある飲食店は、「鍋・しゃぶしゃぶ」が最も多かったそうです。
マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)が、「おひとりさま消費に関する調査(2022年)外食編」と題して2022年11月にインターネット上で実施した調査です。
まず、「直近1年間の外食行動」を聞いたところ、提示したジャンルの飲食店で外食をした人は78%で、そのうち49%の人が「ひとりでの外食を経験している」と回答。これを男女別でみると、男性が58%、女性は40%となっていたそうです。
また、「直近1年間で行った飲食店のジャンル(複数人との食事も含む)」としては、「回転寿司」「ハンバーガー」(いずれも43%)、「ラーメン・餃子」(42%)、「ファミリーレストラン」「カフェ・喫茶」(いずれも38%)が上位に挙げられました。
続いて、「直近1年間にひとりで行った飲食店」を男女それぞれに聞いたところ、男性は「牛丼・丼もの」(75%)、「そば・立ち食いそば」(67%)、「ハンバーガー」「カレー」(いずれも62%)、「ラーメン・餃子」(61%)などが上位に並びました。
一方、女性では「カフェ・喫茶」(52%)、「パン(イートイン)」(45%)、「ハンバーガー」(41%)、「スイーツ(イートイン)」(31%)という結果となりました。なお、男性より女性の方が高いジャンルは「パン(イートイン)」「スイーツ(イートイン)」のみだったそうです。
また、「ひとり外食の良さ」については、「自分のペースでいられる」(男性51%・女性55%)、「じっくり味わうことができる」(男性25%・女性28%)、「自由を味わえる」(男性26%・女性32%)などが上位を占め、女性の方が具体的な良さを実感している人がやや多くみられる結果となりました。
次に、「ひとりで行くことに抵抗感のある飲食店」を聞いたところ、「鍋・しゃぶしゃぶ」(男性30%・女性45%)、「食べ放題」(男性28%・女性45%)、「焼肉」(男性28%・女性44%)、「エビ・カニ料理」(男性26%・女性41%)、「居酒屋・パブ・バー」(男性24%・女性40%)などが上位に並び、女性はおおむね、どのジャンルでも"ひとり外食"に抵抗を感じる傾向にあることがうかがえたといいます。
また、「ひとりで飲食店に行くことへのハードル」については、「場違い・居心地の悪さを感じる」(男性18%・女性22%)、「よく知らない場所に行く勇気がない」(男性15%・女性21%)、「話し相手がいなくてつまらない」(男性14%・女性19%)などが上位に挙げられました。
最後に、「ひとりで行きたい飲食店」を聞いたところ、個室やパーテーションなど仕切られている「ひとりでも周囲が気にならない席がある店」、周りに1人客が多いことや、「おひとり様歓迎」といったことが張り出されているなど、「ひとりでも入りやすい客層や雰囲気がある店」、さらに、注文がタブレット方式など、「ひとりでも過ごしやすい店主・店員との距離がほどよい店」などが挙げられたそうです。