「ばあちゃん面白いね!」祖母のアイデアに孫爆笑 思い出のおもちゃ“第二の人生”に「この発想はなかった」

金井 かおる 金井 かおる

 孫たちが幼い頃、夢中で遊んでいた玩具を大切に保管し、ユニークな発想で再生させたおばあちゃんがいます。ツイッターユーザー「ひいこ」さんは先日、実家で驚きの光景を目にしました。ひいこさんの母親が台所に飾っていたのは、大きな木をモチーフにした玩具「こえだちゃんの木のおうち」。本来は人形遊びのためのドールハウスですが、ひいこさんの母親は調味料ラックとして再利用。段違いに部屋が飛び出す構造を生かし、塩やこしょう、七味唐辛子などをかわいらしく飾っていたのです。

 「母のアイデアすごい」。ひいこさんは写真を撮影し、自身のツイッターに投稿。写真を見たユーザーからは、「めっちゃいい!」「ナイスアイデア」「この発想はなかった」「感動」「なつかしい〜」「味の素がなじんでますね」などの感想が寄せられ、13万を超えるいいねがつきました。

成長した孫たちも驚き「何で置いた!?」

 こえだちゃんの木のおうちは1977年、タカラトミーが発売。こえだちゃん人形の愛らしさに加え、ボタンを押すと屋根の部分が上に開いて居住スペースが現れるという仕掛けは女の子たちの心をつかみヒット商品になりました。時代とともに庭やすべり台、エレベーターなども追加され、2018年発売の9代目は3階建て、屋上付きの豪華な仕様です。

 ひいこさんの実家にあるのは2004年発売の5代目バージョン。同社サイトには「お部屋がいっぱいで、屋根を回すと、10個のお部屋が一気に飛び出すというギミックで大人気」とあります。

 母親のアイデアを「まさかの使い道」と驚くひいこさんに話を聞きました。

──「木のおうち」を大切に保管していたんですね。

「母が私の子ども2人に買い与えた物です。小さい姉妹が仲良く人形遊びをしている姿を見るのは私もとても癒されました。母は孫たちをかわいがってくれて、実家のリビングには子どもサイズのキッチンやすべり台、ブランコまで置いてあるほど。子どもの夢の国のようでした。孫たちがおもちゃ遊びをする年頃をすぎ、お姉さんになってきたので、少しずつおもちゃの処分を始めました。大きな物は処分したのですが、『こえだちゃんと木のおうち』は思い出もあり捨てられずにとってありました」

──なぜ調味料置きに。

「母は定年退職後に、ゆっくりとした時間が取れるようになり、料理本を読んで新しいメニューを作るのが楽しいと言っていました。いつも調味料は棚の中にしまってあるのですが、孫が遊んでいた思い出のこえだちゃんを見える場所に置いて、自分の趣味になりつつある料理の調味料を飾ってみたのではないかと思います。ちなみに母は、四季のイベントに合わせて、まめに家の中を飾り付ける人です。こえだちゃんが置かれる前はハロウィーン仕様の缶ケースやカボチャの置き物などが置いてありました。今回の木のおうちもクリスマスツリーに見立てたところもあるようです」

──お子さん2人はおばあちゃんのアイデアには何と?

「子どもたちは爆笑しながら『ばあちゃん面白いね』と言ってました。『何で調味料置いた!?』と思ったらしいです」

──投稿が拡散しています。

「正直、こんなにたくさんの反響があるとは思ってみなかったのでびっくりしました。こえだちゃんを通して、子ども時代に遊んだ幸せな過去の記憶を思い出したというコメントが多かったので、読んでいて私が癒されました」

──お母さまはご自身のアイデアが話題になっていることをご存じですか。

「母にバズったと報告したら喜んではいたのですが、母はSNSをしていないのでいまいちピンときていないような反応でした。横で聞いていた父もSNSはくわしくないのですが、(妻が)ほめられた!とうれしそうにはしゃいでいたのが印象深かったです(笑)」

 ひいこさんから見た母親の性格は「お茶目というか、お調子者というか…。人が喜ぶと自分も楽しいと思える明るい人です。町内の早朝ラジオ体操に、おじいちゃんやおばあちゃんが喜ぶからと、変わった被り物をして行くこともありました」。

 かく言うひいこさんも、クスッと思わずほほえんでしまう愛らしい編みぐるみの制作者さん。作品はツイッターアカウント「ひいこ 編みぐるみ&縫い物」(@free_carefree_h)などで公開中です。

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