どうしてこうなった!? コンビニの駐車場で車が横転 いつでも誰かが助けてくれるとは限らない…運転には十分注意して

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「誰も通報してなかったから通報した」

ムーラのショータさん(@onigirishouta24)は、千葉県某所にあるコンビニの駐車場で、とんでもない光景を目撃してしまいました。

なんと、パイロンが置かれた駐車スペースの向こうで、乗用車が横転しているではありませんか!大変な状況にムーラのショータさんは早速に通報。

やがて、パトカーや救急車・消防車が到着し、車の中にいた人たちを救出したり、現場検証が行われたりなど、一時現場は騒然となりました。

ムーラのショータさんによると、車の中にいたのは夫婦で、救急隊員たちがガラスを割り、ドアをこじ開けて救出したとのこと。両者とも無事だったようで、ひと安心です。

ムーラのショータさんのツイートのリプ欄にも驚きの声が。

「今日仕事でその脇通った時に『パトカーと救急車止まっとる!』って気になってました。そんなえらい状態だったんですね」
「凄っどうすりゃこうなる??」
「ご夫婦が大丈夫そうらしくて良かった」

事故はなぜ起こった!?

それにしても、なぜこんなことになったのでしょう? ムーラのショータさんに、事故の経緯を聞きました。日時は11月某日、13時ごろ。その時、コンビニの駐車場には空きがなく、パイロンが立てられ駐車が制限されたスペースだけが残っていたそうです。

にもかかわらず、この車のドライバーはパイロンが置かれていない右端のスペースに駐車しようと突撃。しかし、狭いスペースにうまく車を入れることはできず、右側の黄色のガードパイプに衝突してしまいました。

ドライバーは慌ててブレーキをかけようとしましたが、間違えてアクセルを踏んでしまい、車はさらに加速。ガードパイプを踏み台にするような形で傾き、右隣のコンテナの壁を前輪が蹴るような格好で、そのまま横転してしまったとのこと。

写真では、衝突で曲がったガードパイプと、コンテナの壁にタイヤの黒い痕がしっかり残っているのが確認でき、事故の生々しさを物語っています。

以上、ムーラのショータさんによれば、これはドライバーが駐車制限スペースに強引に車を停めようとした結果起こった自損事故だったようです。

思わぬ事態に見舞われてしまったのは悲劇ですが、自業自得という見方もできます。ドライバーはきちんとルールを守って、無理な運転はしないよう心掛けてほしいです。

事故を起こしても、誰かが助けてくれるとは限らない

大変な事故現場を目撃、通報したというムーラのショータさん。しかし、本人曰く「(自分が通報するまで)誰も通報していなかった」とのこと。

リプ欄には、コンビニの駐車場という場所柄、「店員が気づかなかったの?」という声もありましたが、写真で見る感じでは駐車場の敷地は広く、店員もすぐに状況に気づけなかったのかもしれません。

つまり、ムーラのショータさんがあの場面にいなければ、車は横転したまましばらく放置されていた可能性もあります。

実は、今回のような事故を目撃してしまった場合も、目撃者側には警察への通報や救急車の手配などをする義務はなく、事故に遭遇した際に、対応を義務付けられているのは、車の運転者や同乗者など当事者側です。

もちろん、大変な場面を目撃して、助けてあげたいと善意で通報する人もいるでしょう。しかし、目撃者も急ぎの用事があったりして対応できなかったり、何となく通り過ぎてしまったりすることもあるかもしれません。あるいは、「誰かがもう通報しているかも?」などと考えて、自分から知らせるのを躊躇してしまう可能性もあります。

つまり、今回はムーラのショータさんが善意で通報してくれたから良かったものの、いつでもこのような時に誰かが助けてくれるとは限らないのです。そのような点から考えても、事故は極力起こさないよう、安全運転を心掛けることが大切ですね。

リプ欄には、事故や災害が起こった際、周囲の人が誰も通報しなかった――という旨の内容も多数ありました。

「傍観者効果って怖いですからね」
「当たり前のことだけど、皆さんスルーする。目の前で雪崩発生したとき、雪崩を逃れた車両もそのままスルーして、私が警察と国道管理事務所に通報。果ては、目の前で電線切れて、周囲は誰も電力会社に通報せず、私が通報。私の予定は狂ったなあ」
「外見ると真っ赤な炎!サイレンの音聞こえず震えながら即119(番に連絡した)!外に出ると近所の野次馬数人『電話した?』『誰かしたと思ってしてない』(と話していた)」

また、「事故を見たら取り敢えず通報。向こうが既に通報あった件と同じ件かは判断してくれる」と、このような場面を見たら躊躇せずに通報すべきだという意見もありました。

目撃者に通報の義務はないとはいえ、目の前にいる当事者が大変な状況にいるのは事実。そのような場面を見かけた人も、他人事とスルーしたり、誰かがすでにしているかも…と躊躇したりすることなく、自ら警察に一報入れるようにするのが肝要といえそうです。

■ムーラのショータさんのTwitterはこちら
 →https://twitter.com/onigirishouta24

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