幸せをつかんだ、もと野良犬たちの様子が楽しめる人気のタグ「#元野良犬ビフォーアフター展」をつけ、コハクとコハママ(@amber589koha)さんがTwitterに投稿した4枚の写真が話題です。
その写真とは、①「保健所」に収容され、施設の隅でおびえていたもと野良の子犬だった愛犬の姿 ②「おうちにきた日」の不安そうな姿 ③&④幸せになった「現在」の様子がわかる4枚。
愛してくれる飼い主さんと出会い、表情がガラリと変化したもと野良犬の幸せなビフォーアフターについて、飼い主さんにお話を聞きました。
「ブルブル」から「ぷりぷり」の笑顔に
「目が全然違う」
「隅っこでこんなに小さくなってたんかぁ。今はぷりぷりの笑顔やなぁ〜」
「ほんとにお顔が変わりますよねー」
「愛の力ですね」
こんな絶賛のリプライが多数寄せられたのは、推定1歳3ヶ月になる、もと野良犬の女の子、コハクちゃん。犬の里親を探すサイトを通じて、コハママさんのご家族と出会いました。「子犬の里親は初めてで手探り奮闘中」とツイートしていた飼い主のコハママさんに、お話を詳しく伺いました。
偶然の出会いと、野良子犬たちの悲しい現実
ーー野良犬の子をお迎えしようと思われたきっかけは…?
「先代のジャーマン・シェパードを亡くしてから10年、また縁があれば犬を飼いたいとずっと思っていました。当時はまたシェパードを迎えたいと思っていたので、積極的に雑種の保護犬を探していたわけではありませんでした。そんな折、コロナ禍で夫婦で朝晩長い距離を散歩することが多くなり、犬がいたら…という思いが強くなりました。
うちには猫もいるので、どうかなぁ?と家族の様子を伺っていたところ、里親サイトで悲しい顔をした子を見つけました。収容期限が迫っていたため、慌ててボランティアの方に連絡を取り、引き取る手続きをお願いしました」
ーー里親サイトに掲載されていたのは、1枚目の写真のコハクちゃん。当時の月齢は?
「生後2ヶ月程だろうとのことでした。詳しくはわからないのですが、保護された山合いの公園には食べる物がなく、コハクの排泄物には大きな柿の種が入っていたそうです。そんなものを食べて一生懸命生きていたのかと思うと涙が出ました…。保護できなかった子犬の中には、カラスに背中を突つかれて亡くなった子もいたそうです」
初めて身体を預けてくれた瞬間、泣きました…
ーー2枚目の「お迎えした日」の写真、不安そうな様子が切ないですね…。
「ケージの中でガタガタガタガタ、ずっと震えていました。最初はお水も飲めず、ごはんも食べられませんでしたが、部屋の中で自由になれるように、広めに死角を作ってそっとして置いたら、ゆっくりお水を飲んでからごはんを食べ、トイレシートで用も足して、自分の小さなベッドで寝てくれました。本当にホッとしました…」
ーーコハクちゃんが心を開いてくれるよう、工夫されたことは…?
「コハクは人という存在を怖がっていたと思います。保護された時の状況なのか、それ以前なのかわかりませんが、きっと怖い思いをしたのだと思います。まずは私といてもおびえないよう、毎日出来るだけ同じ部屋で何もせずにいました。
実はコハクが来て以来、毎日コハクがいる居間のソファーで寝ています。一度、ソファー寝の日々がたたり体調を崩しかけたため2階の寝室に行ったところ、遠吠えのようなかすかな鳴き声が聴こえたため、慌ててリビングに戻りました」
ーーいつの間にか、ママさんの存在がコハクちゃんの支えになっていたのですね。
「コハクが自分から興味を持って匂いを嗅ぎに来てくれたり、よちよち側に寄って来た後、コテっと身体を預けて寝てくれた瞬間は、今でも忘れられません。コハクを驚かさないよう静かに泣きました(笑)」